Ultima IX
読み:ウルティマ-ナイン
外語:Ultima IX
1999(平成11)年にWindows 95用として発売されたコンピューターロールプレイングゲームでUltimaシリーズの第9作目にして最終作。副題はAscension(アセンション)。
あらすじ
ペイガンの地から無事に地球に帰還することが出来たアバタールであったが、ガーディアンの脅威がブリタニアから去ったわけではなかった。
アバタールがペイガンの地にいた間、ブリタニアはついにガーディアンの手に落ちた。これまでアバタールの冒険を陰ながらサポートし続けたタイム・ロードですらガーディアンの脅威に晒されていたのである。徳の神殿は破壊されて徳の精神は失われ、人々の心は荒んでしまった。
アバタールは再びブリタニアの世界を旅し、ガーディアンとの最後の決着を付ける。
特徴
5年もの歳月が流れる間にIBM-PCという枠組みから一挙にWindowsで動くゲームに進化していた。Direct3Dが一般的になったからというわけでもないが、ゲームが3D視点になるなどグラフィックやビジュアルはまたしても大幅な進化を遂げた。しかし、やはりグラフィックボード戦国時代に相当な処理能力を必要としたため、Ultima IXが動かせないグラフィックボードが多数出現する結果ともなった。PC自体もPentium II 266MHz以上と64MiBのメモリーを必要とし、メモリーリークがあるのか長時間ゲームをしているとそれでもスラッシングでゲームが止まってしまうというものになってしまった。
基本的にすべての登場人物の会話に俳優による音声がついているのも特徴である。
シナリオ的にはもっと良く練りこむはずであったのだが、Ultima Onlineのメンテナンスに労力が割かれてしまったこと、エレクトロニック・アーツから早く発売しろとせっつかれたことなどから事実上の一本道のゲームになってしまっている。シナリオ的にはUltima VIIからの大幅な低下という結果となった。また、ゲームバランスやバグなども多く残ってしまった。
壮大なガーディアン・サーガの最後を飾る内容であり、これにより20年近く続いていたUltimaシリーズは一応の決着を見ることになったのである。
日本における扱い
エレクトロニック・アーツが日本語版を発売している。Ultima Onlineが日本で多くプレイされていることに対する御礼なのか、吹き替え版の声優がやたらと豪華なことになっている。
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