納期遅れ
読み:のうきおくれ

 動画番組は文字通り "動く絵" だけで構成される、という常識を超えて、実写(特に制作現場の映像が多い)や止め絵を多用して全体を構成する、GAINAXの庵野監督お得意の動画演出。
目次

事の顛末
 元々はGAINAXがテレビ動画 "新世紀エヴァンゲリオン" が本当に納期遅れで "動画" を用意できず、前回制作した "ふしぎの海のナディア" がやはり納期遅れで放送予定が押しに押しまくり、その後しばらくテレビ動画をホされた前科がある事から、二の轍だけは避けようとして、とにかく実写や止め絵で品質無視の "間に合わせ" をやってしまった事が起源。
 勿論、納期遅れを公表する訳にはいかない庵野は、"これは予定の演出だ" と事あるごとに強弁し、終いにはこの手法を自分の個性として取り入れてしまう。その後のGAINAX主体の作品には、最初からこの "納期遅れ" な "演出" が多用されている。
 この "演出" を正当化しようとして視聴者を徹底的に蔑ろにした発言を繰り返した庵野監督を「動画から "観衆を楽しませる" エンターティメント性を無視して "芸術表現の場" と勘違いしてしまった哀れな芸術かぶれオタク」として毛嫌いする動画愛好家は今でも多い。

実例
止め絵1印象的なシーンで絵の動きを止めたまま、かなり長い間それが動かない。
止め絵2声優の台詞が続く中、絵を切り替えて行くだけ。いわゆる「紙芝居」状態。
線画ただ線を書いて、それがオシロスコープのように動くだけ。いわゆる「がんばれまさおくん」状態。
実写セルの代わりに台本を写して話を続けたり声優を直接画面に出したりする。
人形劇棒の先にキャラクターを書いた紙を貼り付けて人形劇を展開する。
テロップ動画の代わりにOP/EDのスタッフロールのように字幕テロップで話を繋げていく。
CM追加本編で入るCMの回数を放映期間中に突然増やす。
バンク"テレビは離れてみましょう" 等のバンクを多用する。
OP再放送オープニングを何度も流す。
おさらい"これまでのあらすじ" をだらだらと繰り返す。

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