コミックマーケット84
読み:コミックマーケット-はちじゅうよん
外語:C84

 第84回目のコミックマーケット夏コミ
目次

概要
 2013(平成25)年8月10日から8月12日の3日間、東京ビッグサイト(有明)で開催された。
 会場は全館使用。
 カタログの表紙はサークル「5年目の放課後」の「カントク」が担当した。

参加費
 一般参加は、カタログを購入することになっているが、特に確認はしていない。実質無料。
 サークル参加費は7,500円、会場で購入する参加申込書セット1,000円で、計8,500円。オンライン申し込みは、circle.msシステム使用料1,000円プラスで計9,500円。

特徴

参加者
 参加者数は、1日目21万人、2日目21万人、3日目17万人、合計59万人と公式発表された。
 3日間の総来場者数約59万人は、過去最高を記録したと発表されている。

バタンQ
 灼熱のコミケであり、熱中症で倒れたり、体調を崩したりする人が頻発した。
 発表によれば、今回3日間で約1000人が倒れたとされている。(詳細後述)

一斉点検などの曲
 コミケでは、長く一斉点検の曲として井上陽水の「夢の中へ」を使用していたが、今回より廃止となり、開会と閉会のジングルと合わせて、3曲が新たに採用された。
 「一斉点検!サーチ&マーチ」は、「夢の中へ」に換えて採用された。動画は可愛らしいものが公開されており好評のようだが、しかしビッグサイト会場のスピーカーで再生しても何を言っているのか聞き取れないことから、評判はあまり良くないようである。

土日月
 日程として珍しく、最終日が平日となった。
 前回冬コミも土日月だったが、最終日は大晦日だった。今回は本当に平日である。
 これは、金土日だとスタッフの参加が難しいためとされる。前年夏の金土日はスタッフ参加者が減ったため、このスケジュールが決まったとされる。
 東方は3日目(月曜日)となるが、「男性向け」が2日目である。これが3日目でなくなるのは幕張以来ではないかとの説がある。その理由について公式発表はないが、東京ビッグサイトには表現規制の強化を主張する元警察官僚が天下りで就任しており、平日である3日目の月曜日に警察の内偵調査があるため「本番」を日曜日の2日目に移したのではないか、との説が有力である。

黒子のバスケ脅迫事件
 黒子のバスケ脅迫事件に関連し、会場および警察からの要請に基づいて、やむなく前回のコミックマーケット83で「黒子のバスケ」に関する参加と頒布について拒絶するしかなくなった。
 この時点ではまだ犯人は捕まっていなかったが、脅迫などの犯行も落ち着いてきた今回は、「黒子のバスケ」のサークルは優先的に参加できることになったという。

オンライン申込
 コミックマーケット84から、Circle.msからのオンライン申し込みをした場合、受付確認ハガキの発送がなくなった。代わりに、同時期に、Circle.msから案内メールが送信される。
 コミックマーケットは、値上がり一方の冊子版カタログの売上が(当然ながら)減っているとされ、確認ハガキの削除は経費削減の一貫とされている。値下げすりゃいいんじゃね?
 なお、コミックマーケット84の書籍版カタログは、現地での頒価2,000円、書店での頒価2,400円、Circle.msでの通販頒価が2,600円だった。

猛暑

ジェノサイドコミケ
 「ジェノサイドコミケ」として伝説となった42回目の、ちょうど倍となる開催回数である。
 1・2日目は37℃、3日目は35℃と発表された。二日目夕方を除いて雨が降らず、全体を通して暑い3日間となった。直射日光がある場所では実測で40℃を余裕で超える灼熱の世界となり、館内も非常に蒸し暑く、ついに東館の天井には雲(通称、コミケ雲)ができたという。
 このため3日間で多くの参加者が熱中症で戦線離脱、他の体調不良も含めて約1000人が救護室へと担ぎ込まれ、1日目から救急車がひっきりなしに来る騒ぎとなった。最後には、通報前から路上で救急車が待機するまでになったという。

取材
 ここ最近は取材が減っていたが、今回は在京のテレビ局がほぼ全て取材に来た。
 その主たる目的は熱中症に関する取材でオタクを晒し者にするためであった。特に救護室の中の取材を要求してきたが、コミケットはそれを拒絶した。そのため取材陣は、館内を走り回り「カモ」を探し回ったという。
 それ以外の取材では、参加者に密着する企画、「NO MORE 映画泥棒」や「STOP!違法ダウンロード」などの著作権がらみの取材があったという。

再検索