小学館漫画賞
読み:しょうがくかんまんがしょう
小学館と日本児童教育振興財団(FAJE)共催により健全明朗な漫画の発展を目的として1955(昭和30)年に設立された漫画賞。
特徴
年度毎に雑誌・単行本・新聞などに発表されたまんがの中から、児童、少年、少女、青年一般の4部門について優秀作品が選出される。
発表は毎年1〜2月頃。同年度に発表された作品に対して選考される。
青年一般向け部門は、何故かその年によって呼称が「青年向け部門」だったり「一般向け部門」だったりと統一されていないらしい。(例えば第46回は青年で、第47回は一般となっている、など)。
小学館いわく「漫画界で最も伝統と権威のある賞」。創設年の古さがその根拠と思われる。
「小学館」主催という特徴から、受賞作品は主として小学館の雑誌からとなる。時々集英社、白泉社の作品なども選ばれるが、政治的事情からか講談社の作品は選ばれていない。
小学館漫画賞受賞作一覧
括弧内は受賞年度。選考年度はその前年となる。
- 第51回(2005(平成17)年度)
- 児童向け部門 前川涼「アニマル横町」(りぼん)
- 少年向け部門 藤崎聖人「ワイルドライフ」
- 少女向け部門 和泉かねよし「そんなんじゃねえよ」
- 一般向け部門
- かわぐちかいじ「太陽の黙示録」
- 柿崎正澄(画)/安部譲二(原作)「RAINBOW二舎六房の七人」
- 第50回(2004(平成16)年度)
- 児童向け部門
- 吉崎観音「ケロロ軍曹」
- 曽山一寿「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」
- 少年向け部門 芦原妃名子「砂時計」
- 少女向け部門 小畑友紀「僕等がいた」
- 一般向け部門 乃木坂太郎「医龍 Team Medical Dragon」
- 審査員特別賞
- さいとう・たかを「ゴルゴ13」
- 秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
- 第49回(2003(平成15)年度)
- 児童向け部門 篠塚ひろむ「ミルモでポン!」(月刊ちゃお)
- 少年向け部門
- 荒川弘「鋼の錬金術師」(月刊少年ガンガン)
- 橋口たかし「焼きたて!!ジャぱん」(週刊少年サンデー)
- 少女向け部門 中原アヤ「ラブ★コン」(別冊マーガレット)
- 一般向け部門 山田貴敏「Dr.コトー診療所」(週刊ヤングサンデー)
- 第48回(2002(平成14)年度)
- 児童部門 樫本学ヴ「コロッケ!」(コロコロコミック)
- 少年部門 雷句誠「金色のガッシュ!!」(少年サンデー)
- 少女部門
- 矢沢あい「NANA-ナナ-」(Cookie)
- 渡辺多恵子「風光る」(Flowers)
- 一般部門 浦沢直樹「20世紀少年」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第47回(2001(平成13)年度)
- 児童部門 竜山さゆり「ぷくぷく天然かいらんばん」(ちゃお)
- 少年部門 高橋留美子「犬夜叉」(少年サンデー)
- 少女部門
- 清水玲子「輝夜姫」(LaLa)
- 吉田秋生「YASHA-夜叉-」(別冊少女コミック)
- 青年一般部門 武論尊/池上遼一「HEAT-灼熱-」(ビックコミックスペリオール)
- 特別賞 黒金ヒロシ「赤兵衛」ほか一連の作品に対して
- 第46回(2000(平成12)年度)
- 児童部門 島袋光年「世紀末リーダー伝 たけし!」(少年ジャンプ)
- 少年部門
- 少女部門 篠原千絵「天は赤い河のほとり」(少女コミック)
- 青年一般部門 浦沢直樹「MONSTER」(ビックコミックオリジナル)
- 第45回(1999(平成11)年度)
- 児童部門 ながとしやすなり「うちゅう人田中太郎」
- 少年部門
- 河合克敏「モンキーターン」
- 小畑健(画)/ほったゆみ(原作)「ヒカルの碁」
- 少女部門 いくえみ綾「バラ色の明日」
- 特別賞
- 日暮修一(ビックコミック表紙イラスト)
- 村松誠(ビックコミックオリジナル表紙イラスト)
- 第44回(1998(平成10)年度)
- 児童部門 あらいきよこ「エンジェルリップ」(ちゃお)
- 少年部門 皆川亮二「ARMS」(少年サンデー)
- 青年一般部門 倉田よしみ(画)/あべ善太(原作)「味いちもんめ」(ビッグコミックスペリオール)
- 第43回(1997(平成9)年度)
- 児童部門 いがらしみきお「忍ペンまん丸」(少年ガンガン)
- 少年部門 菊田洋之,森末慎二「ガンバ!Fly high」(少年サンデー)
- 少女部門 渡瀬悠宇「妖しのセレス」(少女コミック)
- 青年一般部門 小山ゆう「あずみ」(ビッグコミックスペリオール)
- 第42回(1996(平成8)年度)
- 児童部門 つの丸「みどりのマキバオー」(少年ジャンプ)
- 少年部門 曽田正人「め組の大吾」(少年サンデー)
- 少女部門 さいとうちほ「花音」(プチコミック)
- 青年一般部門 能條純一「月下の棋士」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第41回(1995(平成7)年度)
- 児童部門 おのえりこ「こっちむて!みい子」(ちゃお)
- 少年部門 満田拓也「MAJOR」(少年サンデー)
- 少女部門 神尾葉子「花より男子」(マーガレット)
- 青年一般部門
- 細野不二彦「ギャラリーフェイク」(ビッグコミックスピリッツ)
- 細野不二彦「太郎」(ヤングサンデー)
- 村上もとか「龍-RON-」(ビッグコミックオリジナル)
- 第40回(1994(平成6)年度)
- 児童部門 穴久保幸作「おれは男だ!くにおくん」(コロコロコミック)
- 少年部門 井上雄彦「SLAM DUNK」(少年ジャンプ)
- 少女部門 羅川真里茂「赤ちゃんと僕」(花とゆめ)
- 青年一般部門 森秀樹「墨攻」(ビッグコミック)
- 第39回(1993(平成5)年度)
- 児童部門 赤石路代「ワン・モア・ジャンプ」(ちゃお)
- 少年部門 冨樫義博「幽☆遊☆白書」(少年ジャンプ)
- 少女部門 吉村明美「薔薇のために」(プチコミック)
- 青年一般部門 かざま鋭二(画)/坂田信弘(作)「風の大地」(ビッグコミックオリジナル)
- 第38回(1992(平成4)年度)
- 児童部門 青山剛昌「YAIBA」(少年サンデー)
- 少年部門 椎名高志「GS美神 極楽大作戦!!」(少年サンデー)
- 少女部門 田村由美「BASARA」(別冊少女コミック)
- 青年一般部門
- 一丸「おかみさん」(ビッグコミックオリジナル)
- 新井英樹「宮本から君へ」(モーニング)
- 第37回(1991(平成3)年度)
- 児童部門 こしたてつひろ「ドッジ弾平」(コロコロコミック/小学四年生)
- 少年部門 藤田和日郎「うしおととら」(少年サンデー)
- 少女部門 藤田和子「真コール!」(少女コミック)
- 青年一般部門 柴門ふみ
- 「家族の食卓」(ビッグコミック)
- 「あすなろ白書」(ビッグコミックスピリッツ)
- 審査委員特別賞 谷口ジロー「犬を飼う」(ビッグコミック)
- 第36回(1990(平成2)年度)
- 児童部門 Moo.念平「あまいぞ!男吾」(月刊コロコロコミック)
- 少年部門 ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」(少年サンデー)
- 少女部門
- 細川知栄子「王家の紋章」(プリンセス)
- 渡辺多恵子「はじめちゃんが一番!」(別冊少女コミック)
- 青年一般部門 六田登「F-エフ」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第35回(1989(平成元)年度)
- 児童部門 上原きみこ「まりちゃんシリーズ」(小学二年生〜六年生)
- 少年部門 なかいま強「うっちゃれ五所瓦」(少年サンデー)
- 少女部門 榛野なな恵「Papa told me」(YOUNG YOU)
- 青年一般部門 浦沢直樹「YAWARA!」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第34回(1988(昭和63)年度)
- 児童部門 小林よしのり「おぼっちゃまくん」(コロコロコミック/小学三年生)
- 少年部門 石渡治「B・B」(少年サンデー)
- 少女部門 岡野玲子「フアンシイダンス」(プチフラワー)
- 青年一般部門 牧美也子「源氏物語」(FOR LADY)
- 第33回(1987(昭和62)年度)
- 児童部門 のむらしんぼ「つるピカハゲ丸」(コロコロコミック他)
- 少年部門
- 原秀則「ジャストミート」(少年サンデー)
- 原秀則「冬物語」(ヤングサンデー)
- 少女部門 惣領冬実「ボーイフレンド」(少女コミック)
- 青年一般部門 石ノ森章太郎
- 「ホテル」(ビッグコミック)
- 「マンガ日本経済入門」(日本経済新聞社)
- 第32回(1986(昭和61)年度)
- 児童部門 ながいのりあき「がんばれ!キッカーズ」(コロコロコミック他)
- 少年部門 高橋よしひろ「銀牙-流れ星銀-(少年ジャンプ)
- 少女部門 篠原千絵「闇のパープル・アイ」(少女コミック)
- 青年一般部門 花咲アキラ(画)/雁屋哲(原作)「美味しんぼ」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第31回(1985(昭和60)年度)
- 児童部門 室山まゆみ「あさりちゃん」(小学二年生〜六年生)
- 少年部門 尾瀬あきら「初恋スキャンダル(少年ビッグコミック)
- 少女部門 川原由美子「前略・ミルクハウス」(別冊少女コミック)
- 青年一般部門 岩重孝「ぼっけもん」(ビッグコミックスピリッツ)
- 第30回(1984(昭和59)年度)
- 児童部門 ゆでたまご「キン肉マン」(少年ジャンプ)
- 少年部門 新谷かおる
- 「ふたり鷹」(少年サンデー)
- 「エリア88」(少年ビッグコミック)
- 少女部門 木原敏江「夢の碑」(プチフラワー)
- 青年一般部門 弘兼憲史(画)/矢島正雄(原作)「人間交差点」(ビッグコミックオリジナル)
- 第29回(1983(昭和58)年度)
- 児童部門 たちいりハルコ「パンク・ポンク」(少学三年生〜五年生)
- 少年部門 村上もとか「六三四の剣」(少年サンデー)
- 少女部門 吉田秋生
- 「吉祥天女」(別冊少女コミック)
- 「河よりも長くゆるやかに」(プチフラワー)
- 青年一般部門 手塚治虫「陽だまりの樹」(ビッグコミック)
- 第28回(1982(昭和57)年度)
- 児童部門 すがやみつる「ゲームセンターあらし」(コロコロコミック)
- 少年少女部門 あだち充
- 「みゆき」(少年ビッグコミック)
- 「タッチ」(少年サンデー)
- 青年一般部門 北見けんいち(画)/やまさき十三(原作)「釣りバカ日誌」(ビッグコミックオリジナル)
- 第27回(1981(昭和56)年度)
- 児童部門 藤子不二雄「ドラえもん」(コロコロコミック他)
- 少年少女部門 鳥山明「Dr.スランプ」(少年ジャンプ)
- 青年一般部門 西岸良平「三丁目の夕日」(ビッグコミックオリジナル)
- 特別賞 小池一夫「魔物語」などの原作活動に対して
- 第26回(1980(昭和55)年度)
- 少年少女部門 高橋留美子「うる星やつら」(少年サンデー)
- 青年一般部門
- 長谷川法世「博多っ子純情」(漫画アクション)
- 長谷川法世「がんがらがん」(ビッグコミックオリジナル)
- はるき悦巳「じゃりん子チエ」(漫画アクション)
- 第25回(1979(昭和54)年度)
- 少年少女部門 竹宮恵子
- 「地球へ…」(マンガ少年)
- 「風と木の詩」(少女コミック)
- 青年一般部門 青柳裕介「土佐の一本釣り」(ビッグコミック)
- 第24回(1978(昭和53)年度)
- 少年少女部門 古谷三敏「ダメおやじ」(少年サンデー)
- 青年一般部門 ジョージ秋山「浮浪雲」(ビッグコミック)
- 第23回(1977(昭和52)年度)
- 少年少女部門 松本零士
- 「銀河鉄道999」(少年キング)
- 「戦場まんがシリーズ」(少年サンデー)
- 青年一般部門 ちばてつや「のたり松太郎」(ビッグコミック)
- 第22回(1976(昭和51)年度)
- 少年少女部門
- 小山ゆう「がんばれ元気」(少年サンデー)
- ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」(少年ジャンプ)
- 青年一般部門 水島新司「あぶさん」(ビッグコミックオリジナル)
- 第21回(1975(昭和50)年度)
- 少年少女部門 萩尾望都「ポーの一族」「11人いる!」(別冊少女コミック)
- 青年一般部門 さいとうたかを「ゴルゴ13」(ビッグコミック)
- 第20回(1974(昭和49)年度)
-
- 第19回(1973(昭和48)年度)
- 水島新司「男どアホウ甲子園」「出刃とバット」(少年サンデー)
- 第18回(1972(昭和47)年度)
- あすなひろし「とうちゃんのかわいいおヨメさん」(少年ジャンプ)
- 第17回(1971(昭和46)年度)
- 永島慎二「花いちもんめ」(少年サンデー)
- 吉田竜夫「みなしごハッチ」(幼稚園・絵文庫)
- 第16回(1970(昭和45)年度)
- 秋竜山
- 「ギャグおじさん」(デラックス少年サンデー)
- 「親バカ天国」(少年マガジン)
- わたなべまさこ「ガラスの城」(マーガレット)
- 第15回(1969(昭和44)年度)
-
- 第14回(1968(昭和43)年度)
- 川崎のぼる
- 「アニマル1」(少年サンデー)
- 「いなかっぺ大将」(小学五年生)
- 第13回(1967(昭和42)年度)
- 石森章太郎(後の石ノ森章太郎)
- 「佐武と市捕物控」(少年サンデー)
- 「ジュン」(COM)
- 第12回(1966(昭和41)年度)
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- 第11回(1965(昭和40)年度)
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- 第10回(1964(昭和39)年度)
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- 第9回(1963(昭和38)年度)
- 関谷ひさし
- 「ファイト先生」(小学五年生)
- 「ストップ!にいちゃん」(少年)
- 第8回(1962(昭和37)年度)
- 藤子不二雄
- 「すすめロボケット」(小学一年生)
- 「てぶくろてっちゃん」(たのしい三年生)
- 第7回(1961(昭和36)年度)
- 秋玲二「サイエンス君の世界旅行」(中学生の友二年)
- 第6回(1960(昭和35)年度)
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- 第5回(1959(昭和34)年度)
- 太田じろう「こりすのぽっこ」(ことば)
- 上田としこ
- 「ぼんこちゃん」(りぼん)
- 「フイチンさん」(少女クラブ他)
- 第4回(1958(昭和33)年度)
- センバ太郎
- 「ちびくろさんぼ」(小学二年生)
- 「しあわせの王子」(小学四年生他)
- 第3回(1957(昭和32)年度)
- 手塚治虫
- 「漫画生物学」(中学初級コース)
- 「ぴいこちゃん」(二年生文庫他)
- 第2回(1956(昭和31)年度)
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- 第1回(1955(昭和30)年度)
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