テポドン2号
読み:テポドン-にごう
外語:<TAE><PHO><TONG>2<HO>

 北朝鮮の開発した弾道ミサイル「テポドン」のうち、テポドン1号の後継機。失敗作だったらしく、その後「テポドン2号改良型」へと代替わりした。
目次

概要
 二段式の液体燃料ロケットを使った、大陸間弾道ミサイル(ICBM)である。

特徴

発展形
 テポドン1号を更に発展させたものが、テポドン2号である。
 一段目には新型のブースターを搭載し、二段目にノドンを使用しているとされる。
 射程は6000kmで、アラスカ、ハワイ、グアムなどアメリカ領土を直接射程に収められ、ペイロードを軽減すればアメリカ本土の西海岸にまで到達できると言われている。
 更に、テポドン2号の改良型は射程が1荳kmに達し、それのみで米本土が射程圏に入る。
 アメリカが北朝鮮との会話に前向きなのはこのテポドン2の脅威があるからであり、北朝鮮もそれゆえ何があってもミサイル開発を止めないのである。

発射実験
 2006(平成18)年7月5日、テポドン2号を含む弾道ミサイルを7発を連続発射した。
 テポドン2号は、そのうちの三発目であると見られている。
 この時テポドン2号は空中分解し実験には失敗したが、国連安保理は2006(平成18)年7月15日、全会一致で非難決議を採択し、北朝鮮のミサイル開発の凍結を求めた。

仕様
 詳細は定かではないが、知られる範囲内での仕様は次の通り。
開発国北朝鮮
配備国北朝鮮
種別長距離弾道ミサイル
プラットホーム地下サイロ?
全長32.0m
直径1.32m(2段目)、2.4m(1段目)
発射重量64,300kg
命中精度CEP 3,000m
誘導方式慣性
推進方式二段式液体(一段目:ケロシン+IRFNA、二段目:UDMH+IRFNA)
射程推定8,000km〜12,000km
弾頭単弾頭1,000kg(HE、核、化学、生物)
 2009(平成21)年4月5日に発射されたものは新型で、三段式のテポドン2号改良型である。

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