ローラシア大陸
読み:ろーらしあ-たいりく
外語:supercontinent Laurasia
超大陸の一つ。プレートテクトニクス理論によると、今から約3億年前には既に存在していたと考えられている。およそ19億年前に存在した最初の超大陸とされるローレンシア大陸とは名前は似ているが別物である。
概要
ローラシア大陸は、現在の北アメリカ大陸、ユーラシア大陸(ヨーロッパとアジア、シベリアなど)などを含んでいた。
約3億年前、ローラシア大陸は現在の大西洋の赤道付近に存在したが、南半球から北上してきたゴンドワナ大陸と衝突した。更にシベリアなどもここに衝突し、やがてパンゲア大陸が形作られた。
この大陸の頃に原生代は終わり古生代のカンブリア紀が訪れ、この時代以降に生物の大進化が始まった。
特徴
衝突と再分裂
約3億年前に大陸の衝突が始まり、約2億年前には地球上のほぼ全ての大陸が一ヶ所に集まるパンゲア大陸が出来上がっていた。
中生代となりジュラ紀後期の1億8000万年前になるとパンゲア大陸は分裂を始め、ローラシア大陸は北へと再び分裂した。
再分裂後
パンゲア大陸からの分裂と同時期、ローラシア大陸を作る北アメリカ大陸とヨーロッパ・アジア・シベリアとは分裂を始めた。
分裂が始まって暫く後のおよそ1億5000万年前(ジュラ紀後期)になると、赤道から北極にかけて存在する大陸となった。同時期、南半球にはゴンドワナ大陸があった。
これにより大陸内部の乾燥化が軽減され、世界全域で湿潤な亜熱帯気候となった。またこれにより陸上の生態系も南北で交流が途絶え、生物は二つの大陸でそれぞれ独自の多様化を遂げることになる。
現在
約5000万年前、新生代の第三紀になると、グリーンランドが北アメリカ大陸から分裂をした。
そして同じ頃、ゴンドワナ大陸から分裂し北上してきたインドがユーラシア大陸と衝突し、現在のような位置となった。
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