~
読み:チルド
外語:tilde
ダイアクリティカルマーク
の一種。
目次
概要
特徴
符号
チルダを有する文字
他の用途
キーボード
概要
鼻音化の記号としてよく使われている。
スペイン語では口蓋音化記号(ティルデ)、ポルトガル語では鼻音化記号(ティルド)である。
Unicodeでは、A、E、I、O、Uの母音と、N、V、Yにチルダが付いたものが登録されている。
A~、E~、I~、O~、U~、N~、〓、〓
a~、e~、i~、o~、u~、n~、〓、〓
特徴
符号
電算処理では、次のような符号位置を使う。
~ (TILDE)
Unicode
‐ U+007E
JIS X 0213
‐ 1面2区18点 (1-2-18)
〓 (SMALL TILDE)
Unicode
‐ U+02DC
JIS X 0213
‐ (なし)
〓 (COMBINING TILDE)
Unicode
‐ U+0303
JIS X 0213
‐ 1面11区93点 (1-11-93)
結合用
〓 (TILDE OPERATOR)
Unicode
‐ U+223C
JIS X 0213
‐ (なし)
〜 (FULLWIDTH TILDE)
Unicode
‐ U+FF5E
JIS X 0213
‐ (なし)
Windows
の実装では、1面2区18点が波線(U+301C)ではなくU+FF5Eに割り当てられている。
JIS X 0213やUnicodeでは明確に両者を峻別したが、Windowsの実装は改められる気配が無く、混乱は今も続いている。
チルダを有する文字
電算処理では、次のような符号位置を使う。
A~ (LATIN CAPITAL LETTER A WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00C3
JIS X 0213
‐ 1面9区26点 (1-9-26)
ポルトガル語
a~ (LATIN SMALL LETTER A WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00E3
JIS X 0213
‐ 1面9区57点 (1-9-57)
ポルトガル語
E~ (LATIN CAPITAL LETTER E WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1EBC
JIS X 0213
‐ (なし)
e~ (LATIN SMALL LETTER E WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1EBD
JIS X 0213
‐ (なし)
I~ (LATIN CAPITAL LETTER I WITH TILDE)
Unicode
‐ U+0128
JIS X 0213
‐ (なし)
旧式グリーンランド語
i~ (LATIN SMALL LETTER I WITH TILDE)
Unicode
‐ U+0129
JIS X 0213
‐ (なし)
旧式グリーンランド語
O~ (LATIN CAPITAL LETTER O WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00D5
JIS X 0213
‐ 1面9区44点 (1-9-44)
ポルトガル語、エストニア語、(ハンガリー語)
o~ (LATIN SMALL LETTER O WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00F5
JIS X 0213
‐ 1面9区75点 (1-9-75)
ポルトガル語、エストニア語、(ハンガリー語)
〓 (LATIN CAPITAL LETTER O WITH TILDE AND MACRON)
Unicode
‐ U+022C
JIS X 0213
‐ (なし)
リヴォニア語
〓 (LATIN SMALL LETTER O WITH TILDE AND MACRON)
Unicode
‐ U+022D
JIS X 0213
‐ (なし)
リヴォニア語
U~ (LATIN CAPITAL LETTER U WITH TILDE)
Unicode
‐ U+0168
JIS X 0213
‐ (なし)
u~ (LATIN SMALL LETTER U WITH TILDE)
Unicode
‐ U+0169
JIS X 0213
‐ (なし)
N~ (LATIN CAPITAL LETTER N WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00D1
JIS X 0213
‐ 1面9区40点 (1-9-40)
スペイン語
n~ (LATIN SMALL LETTER N WITH TILDE)
Unicode
‐ U+00F1
JIS X 0213
‐ 1面9区71点 (1-9-71)
スペイン語
〓 (LATIN CAPITAL LETTER V WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1E7C
JIS X 0213
‐ (なし)
〓 (LATIN SMALL LETTER V WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1E7D
JIS X 0213
‐ (なし)
〓 (LATIN CAPITAL LETTER Y WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1EF8
JIS X 0213
‐ (なし)
〓 (LATIN SMALL LETTER Y WITH TILDE)
Unicode
‐ U+1EF9
JIS X 0213
‐ (なし)
他の用途
ASCII
には、7/14(0x7e)に単独で存在するため、古くから様々に使われてきた。
Cシェル(
csh
)で、
ユーザー
の
ホームディレクトリ
を表わす記法
sh
(Bourneシェル)には存在しなかったが、
bash
や
zsh
などのshの上位互換シェルには採用されている。
httpスキームで、ユーザーの個人ディレクトリの表現(
URI
)
vi
や
less
で
テクストファイル
を表示したときに、表示すべきテクストが一画面分に満たない場合に埋め草として表示する文字
プログラミング言語C
や
C++
では、
NOT
演算子
C++で
クラス
名の頭に~を付けると、
デストラクター
の名
かつてURIではこの文字を使ってはいけないことになっており、%7Eまたは%7eで代用していた。現在はこの制限を解除する趣旨の
RFC 2396
が発行され、利用可能になっているが、古いソフトウェアは誤動作することもある。
キーボード
日本語キーボードの代表である「
109キーボード
」には、大きく、新旧二種類がある。
どちらでも、チルダの入力は『
Shiftキー
+「へ」』である。
古い「OADG109キーボード」までは、「わ(を)0」キーにチルダが書かれていながら、『Shiftキー+「へ」』を押さなければ入力できなかったので混乱を招いた。
新しく制定された「
OADG109Aキーボード
」では、チルダの刻印は「へ」キーに移動されている。
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