~
読み:チルド
外語:tilde

 ダイアクリティカルマークの一種。
目次

概要
 鼻音化の記号としてよく使われている。
 スペイン語では口蓋音化記号(ティルデ)、ポルトガル語では鼻音化記号(ティルド)である。
 Unicodeでは、A、E、I、O、Uの母音と、N、V、Yにチルダが付いたものが登録されている。
 A~、E~、I~、O~、U~、N~、〓、〓
 a~、e~、i~、o~、u~、n~、〓、〓

特徴

符号
 電算処理では、次のような符号位置を使う。
~ (TILDE)
〓 (SMALL TILDE)
〓 (COMBINING TILDE)
 結合用
〓 (TILDE OPERATOR)
〜 (FULLWIDTH TILDE)
 Windowsの実装では、1面2区18点が波線(U+301C)ではなくU+FF5Eに割り当てられている。
 JIS X 0213やUnicodeでは明確に両者を峻別したが、Windowsの実装は改められる気配が無く、混乱は今も続いている。

チルダを有する文字
 電算処理では、次のような符号位置を使う。
A~ (LATIN CAPITAL LETTER A WITH TILDE)
 ポルトガル語
a~ (LATIN SMALL LETTER A WITH TILDE)
 ポルトガル語
E~ (LATIN CAPITAL LETTER E WITH TILDE)
e~ (LATIN SMALL LETTER E WITH TILDE)
I~ (LATIN CAPITAL LETTER I WITH TILDE)
 旧式グリーンランド語
i~ (LATIN SMALL LETTER I WITH TILDE)
 旧式グリーンランド語
O~ (LATIN CAPITAL LETTER O WITH TILDE)
 ポルトガル語、エストニア語、(ハンガリー語)
o~ (LATIN SMALL LETTER O WITH TILDE)
 ポルトガル語、エストニア語、(ハンガリー語)
〓 (LATIN CAPITAL LETTER O WITH TILDE AND MACRON)
 リヴォニア語
〓 (LATIN SMALL LETTER O WITH TILDE AND MACRON)
 リヴォニア語
U~ (LATIN CAPITAL LETTER U WITH TILDE)
u~ (LATIN SMALL LETTER U WITH TILDE)
N~ (LATIN CAPITAL LETTER N WITH TILDE)
 スペイン語
n~ (LATIN SMALL LETTER N WITH TILDE)
 スペイン語
〓 (LATIN CAPITAL LETTER V WITH TILDE)
〓 (LATIN SMALL LETTER V WITH TILDE)
〓 (LATIN CAPITAL LETTER Y WITH TILDE)
〓 (LATIN SMALL LETTER Y WITH TILDE)

他の用途
 ASCIIには、7/14(0x7e)に単独で存在するため、古くから様々に使われてきた。
 かつてURIではこの文字を使ってはいけないことになっており、%7Eまたは%7eで代用していた。現在はこの制限を解除する趣旨のRFC 2396が発行され、利用可能になっているが、古いソフトウェアは誤動作することもある。

キーボード
 日本語キーボードの代表である「109キーボード」には、大きく、新旧二種類がある。
 どちらでも、チルダの入力は『Shiftキー+「へ」』である。
 古い「OADG109キーボード」までは、「わ(を)0」キーにチルダが書かれていながら、『Shiftキー+「へ」』を押さなければ入力できなかったので混乱を招いた。
 新しく制定された「OADG109Aキーボード」では、チルダの刻印は「へ」キーに移動されている。

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