VOCALOID2
読み:ボーカロイド-トゥー
外語:VOCALOID2

 ヤマハの開発した音声合成エンジンVOCALOIDの第二版。本格的な普及が始まった最初のバージョンである。
目次

概要
 VOCALOID(1)と同様、人間の声の録音をデータベースとし、このデータを加工することで合成音声で歌声を実現させるシステムである。
 楽器メーカーのヤマハらしく、「喋らせる」のではなく「歌わせる」ことを前提に開発されたシステムであるため、VOCALOID2は自然な歌声を実現させている。

製品

クリプトン・フューチャー・メディア

POWER FX
 スウェーデンのPOWER FX製品は、日本ではクリプトン・フューチャー・メディアが扱っている。

ZERO-G
 イギリスのZERO-G製品は、日本ではクリプトン・フューチャー・メディアが扱っている。

インターネット社

AH-Software

ビープラッツ

キューンレコード

萌えの暴走
 ここは萌えの国、日本である。
 有史以来、萌えキャラとあっては、神話の神様にさえアレなことやコレなことをしてきたお国柄。当然、このVOCALOIDキャラも、同様のことをされる。

初音ミク
 ミクは当然、男性に愛されたが、女性ファンも増えた。
 ネギ振りなどという大誤算はあったが、男女問わずファンを持つに至ったことは、ミクの癖のない可愛らしさが功を奏した結果であろう。

MEIKO (VOCALOID(1))
 初音ミク登場後に広く知られるようになったVOCALOID(1)製品。
 VOCALOID(1)だったMEIKOは、その声質から、ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)といった熱い曲の歌手としてニコニコ動画で愛された。
 キャラ的には、なぜか酒豪という設定が追加されるが、ワンカップP作品あたりの影響が強いものと見られる。なお、ママローヤルαは100%確実にワンカップP作品由来である。
 ちなみに、萌え声でアイドルソングを歌う動画もあり、特に21世紀まで愛してのカバーは、熱狂的なファンを抱えるに至っている。

KAITO (VOCALOID(1))
 当時大失敗とされたVOCALOID(1)だったKAITOであるが、最近は「同じように」などの名曲も幾つかあり、見直されている製品である。
 キャラ的には、アホキャラ扱いをされている。なぜか、アイスが好き、という設定も追加されてしまった。
 男性ファンはそれほど多くはないようで、KAITO作品には腐女子が多い印象である。
 実際、KAITOによるガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイトのカバーは、腐女子が大量に押し寄せているようである。
 ネタ曲ばかりが作られ食傷気味となり、もって「KAITOを使った場合は真面目な曲」という無言の圧力が作曲家に科せられるように、なったりもしたらしい。難儀なことである。
 そんなKAITOも、遂に登場したがくっぽいど神威がくぽのあまりの高性能の前にかすみ、将来は不安一杯である。

鏡音リン
 鏡音リン女の子なので、当然男性に愛された。
 なぜかロードローラーなどと関連付けられたことは、クリプトン最大の誤算であろう。
 愛されるのは良いとして、違う方向への愛も花咲き、ミクとリンとの百合作品なども流行した。ドキドキ☆百合学園1LDKなどが代表である。

鏡音レン
 鏡音レンは男の子なので、恐らく女性に愛されているはずである。
 のみならず、可愛い男の子はすなわちショタなのであり、男の子を愛でる趣味の人、つまりショタコンが興味を示した。実は、ショタコンというのは、男性が多いのである。
 かたや女。もとい女性は、どうやらネット界隈では腐女子の方が多かったらしく、KAITOにお熱。
 例えば、「レンによるガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイトのカバー」のようにショタを強調した動画が多い。
 他には、ミク向けの曲をレンに歌わせるケースがあり、例えば「世界で一番おひめさま」で始まる「ワールドイズマイン」を敢えてレンに歌わせて「世界で一番おひめさまは僕!」などとやるのが趣向であるらしい。
 かくして、これら動画で「新しい自分」に目覚めたショタコン男性が増産されている模様。合い言葉は「こんにちは新しい俺」 。
 ちなみに腐女子に対し、彼らは腐男子と呼ばれるらしい。

神威がくぽ
 神威がくぽは、中の人が前面に出ており、Gackt(現GACKT)ファンに、がくぽファンが多いと見られている。
 発売前から「ナス」という非公式設定が加えられていた。
 ちなみに、非公式設定ではナスは乗り物で、お盆のナス(牛)であり、名前は「ヨイチ」とかいうらしい。

巡音ルカ
 巡音ルカは、年齢が20歳に設定された。これまでのVOCALOID2のキャラ3人よりやや大人な女性で、胸も大きく描かれている。
 声質はミクに似ているが、ミクよりも利用範囲が広い声と評されているようである。
 様々な人がルカの絵を描いたが、簡略化(デフォルメ)の結果、誰も想像しえなかった生物「たこルカ」が偶然にも産み出された。幼女アレンジの代表はトエトである。

ボカロ小学生・ボカロ先生
 ある日いきなり発表されたのが、この製品である。
 9歳の幼女と、その担任の先生という設定で女声・男声の製品二つが同時発売となった。
 ランドセルを背負った幼女のパッケージは何の冗談かと思われたが、本当に発売された。そして、その担任の先生だそうである。いけない同人誌が沢山出そうな勢いである。
 完全にネタ製品扱いで、実際には殆ど売れて無さそうである。

SF-A2 開発コード miki
 ボカロ小学生、ボカロ先生と同時発売となったのが、この製品である。
 キャラ的には萌え要素があまりないため、あまり人気は獲得できなかった。
 mikiの声質は鏡音リンに似ている印象である。ニコニコ動画では、ぢゅ(メラゾーマP)作の百年使命などの成功例がある。

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