熱田神宮
読み:あつたじんぐう

 愛知県名古屋市熱田区にある社殿。
目次

情報

特徴

御神体
 三種の神器の一つである草薙剣を安置する。

祭神
 主祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)とは、草薙剣を御霊代としてよせられている、天照大神である。
 相殿神(あいどのしん)は5柱あり、いずれも草薙剣と縁の深い神々であり、熱田神宮はこれを「五神(ごしん)さま」と呼ぶ。以下は、熱田神宮による表記と、()内は熱田神宮による呼び方である。
 このうち、宮簀媛命、建稲種命は尾張氏の遠祖として仰がれる神々である。

草薙剣盗難事件
 日本書紀によると、668(天智天皇7)年、草薙剣が新羅人(現在の朝鮮人に繋がる民族)により盗まれるという事件があったとされる。
 日本書紀には、新羅人は新羅へ逃走するも路中で暴風に遭い、戻ってきた旨が記されている。
 熱田神宮には、新羅人の僧・道行が盗んだと伝えられており、この時通った門が「清雪門」とされ、これ以降、門は閉ざされたままとなっている。
 清雪門には、次のような説明が立てられている。
 清雪門
 もと本宮の北門と伝えられ、
 俗に不開門といって、かたく
 閉ざされたままである。
 天智天皇七年(六六八年)
 故あって 皇居に留らせ
 給うた神剣が、朱鳥元年
 (六八六年) 再び当神宮
 に収められた時、二度と
 御動座なきように門を閉ざ
 したという故事による。
 朝鮮人が盗んだことは「故あって」として流しているが、この説明によれば、戻って以降、この門は閉ざすものとされているようである。

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