カタカナ
読み:カタカナ
外語:katakana

 日本語の表記法の一つで、1文字が1モーラ(拍)を表わす表音文字である。片仮名。ア〜ヲ、撥音、促音、拗音が文字として存在する。
目次

基本情報

特徴

由来
 漢字の一部を取り、その漢字の音をあてたもの。
 漢字(真名)に対し、仮名と呼ばれる。
 古くは支那から渡ってきた書物を訓読するために用いられ、その歴史はひらがなよりも古い。
 このため、現在でも外来語を表わす場合に、カタカナが使われている。

用例

使用文字

現代日本語
 現代日本語では、次のようにカタカナを使う。
 ヵとヶも使うが、これはカタカナとしての用法ではなく、○箇月を「○ヶ月」または「○ヵ月」と書き表わすときにのみ使われる。
 その他、有声唇歯摩擦音(v行)を書き表わす際に、ワヰウヱヲに濁点を付けた文字を使うことがある。但し、v音はw音の濁音ではない(一般には、v音はf音の濁音とされている)。
 「ヴ」については、福澤諭吉の発案であるとされる。ワヰヱヲの濁点の発案者は不明だが、この文字は一般化しなかった。

アイヌ語
 北海道は現在日本でありアイヌ語話者のほぼ全員が日本国民であること、またアイヌ語には元々文字がないことから、現代アイヌ語はカタカナで記述される。
 但しアイヌ語には、次のような特徴があることから、拡張カタカナが定義されている。工業規格等でも、JIS X 0213Unicode 3.2.0からそれぞれ対応している。
 具体的には、次のような拡張カタカナを使う。
 一般の日本人は文字を見ても発音が分からないが、これを理解するためには必然的にアイヌ語の理解が必要になる。

琉球語
 沖縄は現在日本であり琉球語話者のほぼ全員が日本国民であること、また琉球語は古くから漢字と日本語の仮名で表記されており、独自の文字は無い。
 しかし、発音があまりにも違いすぎ、通常の仮名では書ききれないという者もおり、拡張カナの研究などもされているようである。ただ、こちらはアイヌ語と違い、ひらがなの拡張が一般的。

一覧
 濁点/半濁点付きの文字は、実用例がないものは原則として略している。
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
 ア段清音
 イ段
 ウ段
 エ段
 オ段
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
 繝キ     ア段濁音
 繝ク     イ段
      ウ段
 ヹ     エ段
 繝コ     オ段
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
        カ〓 ア段半濁音
        キ〓 イ段
      ツ繧 ク〓ウ〓ウ段
       セ繧ケ〓 エ段
      ト繧 コ〓 オ段
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
 繚サ 繚オ   ア段小書き
  繚シ  繚カ  繚ア イ段
  繚ス繚コ繚キ繚エ繚イ繚ーウ段
  繚セ  繚ク   エ段
  繚ソ 繚ケ 繚ウ オ段
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
           ア段小半濁音
           イ段
     繚キ繧     ウ段
           エ段
           オ段
 ワ行ラ行ヤ行マ行ハ行ナ行タ行サ行カ行ア行  
            
 その他、次のような記号がある。

補足
 現代日本語では、ア行エ段は「エ」であり、ヤ行エ段に文字は無い。いずれも発音は/e/となる。
 しかし古典的な日本語においては、ア行エ段は「〓」であり/e/と発音し、ヤ行エ段が「エ」で/je/と発音されていた。

再検索