神代七代
読み:かみよななよ
国之常立神(クニノトコタチノカミ)より、伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)に至るまでの、七代の神々のこと。
概要
日本書紀においては最初の神は国之常立神であり、葦の芽のように現われたと記されている。
このことから、国之常立神より、国を産んだ伊邪那岐命・伊邪那美命までの神をこのように呼ぶ。
古事記では、別天神の後に現われた七代十二柱の神々を神代七代とする。
特徴
古事記
古事記では、次の七代十二柱とする。
- 国之常立神(クニノトコタチノカミ)
- 豊雲野神(トヨクモノカミ)
- 宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)・須比智邇神(スヒヂニノカミ)
- 角杙神(ツノグヒノカミ)・活杙神(イクグヒノカミ)
- 意富斗能地神(オホトノヂノカミ)・大斗乃弁神(オホトノベノカミ)
- 於母陀流神(オモダルノカミ)・阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)
- 伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)
初代、二代目は性別のない独り神だが、三代目から男女に別れる。
代を重ねるごとに、互いは徐々に異性を感じるようになり、最後のイザナギ・イザナミで遂に愛を見いだし二柱は夫婦となる。この過程は、性が次第に整っていく様を表わすものとされる。
日本書紀
日本書紀では、本文と一書でかなり違う。本文では、次の七代十一柱としている。なお、附した読みは旧仮名遣い。
- 国常立尊(クニノトコタチノミコト)
- 国狭槌尊(クニサツチノミコト)
- 豊斟渟尊(トヨクムヌノミコト)
- 〓土煮尊(ウヒヂニノミコト)・沙土煮尊(スヒヂニノミコト)
- 大戸之道尊(オホトノヂノミコト)・大苫辺尊(オホトマベノミコト)
- 面足尊(オモダルノミコト)・惶根尊(カシコネノミコト)
- 伊奘諾尊(イザナキノミコト)・伊奘冉尊(イザナミノミコト)
日本書紀では別名の説明もあるが、ここでは省いた。日本書紀では三代目までが性別のない独り神で、以降性別を持つようになる。
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