痼 |
辞書:文化用語の基礎知識 言語・支那語編 (LLNZH) |
読み:コ |
品詞:慣用単漢字 |
時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
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情報 |
漢字 |
意義 |
概要 |
大漢和辞典 |
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【痼】 22285 コ ク 〔集韻〕古慕切 〓〓〓 ku4 ※韻の説明は「遇〓、去聲」
(一)久しくなほらない病。又、小兒の口がさ。〓(7-22083)に同じ。〔段注〓本〓文〓〕痼、久病也、从レ〓固聲。〔集韻〕〓、〓文、久病也、一曰、小兒口生レ瘡、或从レ固。
(二)固(3-4745)に通ず。〔正字通〓〕痼、本作レ固。
(三)通じて錮(11-40578)に作る。〔康煕字典〕痼、亦通〓作レ錮。
久しく治らない病を意味するとする。先天性の病であったり、不治の病であったりするものを言うようである。
康熙字典 |
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
痼 〔集韻〕〔韻會〕〔正韻〕〓古慕切音〓顧〔〓文〕本作〓久病也〔正韻〕久固之疾〔後漢光武紀〕京師醴泉湧出飮之者痼疾皆愈〔抱〓朴子微〓卷〕抱〓痼疾而言精鵲之伎 又〔韻會〕通〓作固〔禮月令〕國多固疾 亦通〓作錮〔前漢賈誼傳〕必爲錮疾
は和の誤字ないし異体字と思われる。この文字は、康熙字典の見出しには無い。
音は反切で「古慕」とし、直音法で「顧」と同じとする。
日本語 |
発音 |
熟語 |
補足 |
この字は、なんだかとっても!いいかんじに登場する変な読みの漢字のうち、たった5つしか無いJIS X 0208収録の文字の一つである。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「ひさしくなおらないやまい」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げており、特にこの字については大漢和辞典の影響が強いと見込まれる。
恐らく、大漢和辞典にあった義「久しくなほらない病」をそのまま当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
一般的な日本語としては、「痼り」(しこり)という訓読みが存在する。
符号 |
リンク |
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