神社
読み:じんじゃ
外語:shrine

 神道において、を祀るための場所。
目次

概要
 古典的な日本の信仰では、神は、山や、木、岩、などに存在するものと考えられ、古来の神社は土地の神を信仰するために作られたものだった。
 こういった神の住む森を神奈備といい、つまり神の住む森そのものが言わば御神体に相当し、このようなお社には本殿を設けないこともある。
 後に、神を宿らせるための御神体が置かれる、現在のような神社が作られるようになった。

特徴

構造
 神社は、垣根によって俗世より分けられた空間を作り、また、結界であり入口である鳥居が建てられる。
 この空間の中に、御神体を置くための本殿、御神体を拝むための拝殿、神への貢ぎ物(幣帛(へいはく))を祀る弊殿などが建てられるのが一般的である。


 神社に仕え神を祀る職を神主という。かつては神職といい、その代表を神主と言ったが、今は全ての神職が神主と呼ばれている。
 神社内における神職の代表が宮司、それに次ぐのが禰宜である。

年中行事
 神社ごとに独自の祭事が用意されることはあるが、以下は殆どの神社が実施する年中行事である。祭の呼称や日程については、神社ごとに差異があることがある。
 新年祭に始まり除夜祭に終わる。その間に春に五穀豊穣を祈り、秋に豊作に感謝をする。年に二回の大祓で罪穢れを清めたり、秋には七五三詣をしたりと、日本の季節に応じた祭事をすることになる。
 このほか各神社ごとに、祈年祭や新嘗祭とは別の春祭りや秋祭りを催したり、祭神に合わせたお祭りをしたりすることなる。

作法

手順
 神社のお参りの一般的な作法は、手水→賽銭・入れ鈴→二礼二拍手一拝、である。
 お参りの方法は古来より様々な方法があったが、この作法が定着したのは明治期の初頭とされる。
 そもそも、この作法は古くからの作法の略式である。古くは柏手すら好きなだけ打ち鳴らされていたが、やがて参拝者に「作法」を問われるようになると何らかの形式が必要となり、その際に神社ごとにバラバラだった柏手の回数などが整えられたとされる。
 今も伊勢神宮の参拝方法に残る「四礼八拍手一拝」または「八度拝八開手」が初期の作法と言えるもので、これが略式化されたものが、今も出雲大社などに残る「二礼四拍手一礼」であるとされる。そして、これが更に略式化され形式化されたものが、現在一般的な二拍手ということになる。
 つまり、実際には何度礼をしても、何度柏手を打っても、それは参拝者の自由である。古くは柏手を打たないことも普通だったとされる。一般的な作法は単に体系化されただけに過ぎず、神道として特別に意味のある回数が決まっているわけではない。

手水
 参拝の前に、まず手と口を洗い清める。
  1. まず右手で柄杓を取り左手を洗う
  2. 柄杓を左手に持ち替え右手を洗う
  3. 再び右手に持ち替え左手に水を注ぎ口を濯ぐ(水は飲まずに吐く)
  4. もう一度左手を洗う
  5. 最後に柄杓に余った水は、柄に注ぐようにして捨て、元あった場所に戻す
 決して柄杓に直接口を付けたりしないこと。

二礼二拍手一拝
 特別な作法のない一般的な神社では、二礼二拍手一拝の作法にて参拝を行なう。
  1. まず服装を整える
  2. 姿勢を整えたら手を合わせおじぎする。これを2回
  3. 手を二回叩く(柏手)
  4. 姿勢を整えたら手を合わせ、心の中で神様に願い事やお礼をいって、手を合わせおじぎする

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