JIS漢字表に存在する「幽霊文字」の一つ。

- 部首: 石 + 9画
- 総画: 14画
- 解字: 〓石貞
意義不詳。
漢字字典にない文字で、かつては幽霊文字として扱われていた。
後の調査により、人名にこの文字が使われているらしいことが明らかとなっている。
幽霊文字について調査した資料、「JIS X 0208:1997附属書7(参考)」の「区点位置詳説」、300ページの2.139は、「典拠 日本生命人名表 人名を典拠として採録された。NTT固有名に、碵(せき)、碵人(ひろと)など、43件の用例がある。神戸家庭裁判所改名許可例に"文碵"("文博"に改名)がある。その他にも、人名の用例の確例がある。」としている。
同資料は続いて「暗合 篇目次第*に大廣益會玉篇*にない字として見える(付属書7図76)。」としている。
JIS漢字制定前にも、苗字として「碵」、名前として「碵人」(ひろと)などが確認されているらしい。現在でも、碵の字を用いた人名は幾つか確認されている。
なお、「碩」の字と誤認、誤用されることもあるが、異なる字である。但し、人名用漢字としては「碩」の異体字であるとする説もある。
主な用例は、次の通りである。
- 加藤碵一 (かとうひろかず)
独立行政法人産業技術総合研究所所属。
地震や地質に関する書籍を多数執筆している。
用語の所属

幽霊文字

JIS C 6226-1978

JIS X 0208

JIS X 0213