波形メモリー音源
読み:はけいメモリーおんげん
PCM音源のように波形の情報をメモリーに持ち、それを用いて発音する音源のこと。但しPCM音源よりも構成は簡素であり、低コストである。
概要
PCM音源との違いは、波形メモリー音源で使うメモリーは32バイト程度と少なく、ここにサンプルされた波形を1周期として格納し、これをループさせて鳴らすことにある。
つまりPCM音源と違って、楽器の音をそのまま乗せて使う、という用途には向かない。波形メモリーには、メモリーの範囲内で正弦波や矩形波、鋸歯波その他、使いたい単純な波形を乗せることになるが、工夫すればギターの音なども再現可能であり、全ては使い方次第である。
特徴
かつてコナミが開発し、MSX用ゲームやアーケードゲーム基板(バブルシステム)で使われたSCC(または005289)が有名である。
また、ファミリーコンピュータ ディスクシステムの拡張音源RP2C33などもある。
他にも、任天堂ゲームボーイシリーズやNEC PCエンジン、バンダイ ワンダースワン等にも波形メモリー音源が搭載されていて、PSGとは一味違った音楽環境を提供している。
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