SCC
読み:エススィースィー
外語:SCC: Sound Creative Chip
かつてコナミが開発した、波形メモリー音源のプロセッサー。
概要
同社のアーケードゲーム基板やMSX用ゲームソフトのスナッチャーやSDスナッチャーなどに使用されていた。
このうち、MSXで使われたものをSCC、アーケードゲーム基板(バブルシステム)で使われたものをK005289という。
特徴
機能
1波形につき32ステップで、SCCは符号付き8ビット、K005289は符号付き4ビットのPCM波形テーブルを作り、それを元に発音を行なう。
SCCは最大5音、K005289は最大2音を発声可能。
FM音源やPSGとの併用が前提となっていたこともあり、音階の設定などはPSGと互換性が高いように設計されていて、PSGの利用経験があれば比較的簡単に使えるのも特徴である。但しPSGにあるハードウェアエンベロープ等の機能はないため、それらはソフトウェアによって行なう必要がある。また、MSX自体の仕様によりモノラルである。
二種類
SCCが最初に採用されたのはMSX版グラディウス2からだが、このグラディウス2メガロムカートリッジ版と、スナッチャーおよびSDスナッチャー付属の拡張カートリッジ版で仕様が異なっている。
前者はチャンネルDとEは同じ波形を用いるため利用可能な波形は最大で4種類だったが、後者は別々の波形が使える。
また後者は拡張RAM(64Kiバイト)管理が可能で、カートリッジ内に64KiバイトのDRAMも搭載されていた。スナッチャーおよびSDスナッチャーは、メモリー貧困なMSXでのメモリー不足を解決するために、このメモリーを使用していた。
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