ゲームミュージック |
辞書:文化用語の基礎知識 音楽・ジャンル編 (LMGENRE) |
読み:ゲームミュージック |
外語:game music |
品詞:名詞 |
ゲームに付随する音楽(ミュージック)のこと。
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概要 |
今でこそゲームの背景音楽(BGM)は一般的になってはいるが、最初からそうであったわけではない。
ゲームを取り巻くハードウェアの性能の問題などもあり、初期のコンピューターゲームにBGMは存在しなかった。決して長いとは言えないコンピューターゲームの世界の歴史の中であっても、歴史が存在する。
特徴 |
初期 |
ごく初期には、BEEPと呼ばれるブザーがなるだけのものが多かった。
時代は進み、ドンキーコングなど初期のアーケードゲームの時代になると1音程度の矩形波が出力できるようになるが、この頃は音楽というよりは「リズム」である。
ファミリーコンピュータが登場し、スーパーマリオの時代になると「ゲームBGM」が普及することになり、ゲームミュージックという世界が花開いた。
ただ、当時は8ビットマイクロプロセッサーの時代、音源もPSG、よくてFM音源程度であったことから、日常聞かれる音楽とは別世界の感があり、「ピコピコ」とも揶揄された。
ゲームミュージックという一つのジャンル、世界を築く最大の切っ掛けは、やはりドラゴンクエストであった。
80/90年代 |
この頃から、FM音源やPCM音源が普及し始め、ゲーム機といえども音質の向上が図られていった。
PCエンジンなどでは、CD録音した音楽を再生することも可能となり、音質等については上限に達したとも言える。
それでも、FM音源という限られた仕様の音源がパーソナルコンピューターでは長く使われており、スーパーファミコンでもPCMではあるが音質自体は似たようなものであった。このような時代に、古代祐三という作曲家が活躍していた。彼は「イース」などでFM音源の性能をほぼ使い切ったBGMを作成、またスーパーファミコン用「アクトレイザー」ではオーケストラ演奏を彷彿とさせるような超高音質の音楽を実現、ゲーム業界を震撼させた。
90/2000年代 |
1990年代後半からCD媒体のゲーム機が一般化、「容量の制限」という従来あった制約が大幅に緩和された。
ハードウェアの性能向上によって、ゲームミュージックは通常の観賞用音楽との垣根が薄まっていった。
こうして、音ゲー(音楽ゲーム)と呼ばれる新しいジャンルも登場している。
初音ミクなどの登場で同人音楽の世界も奮ったが、これを用いた、殆ど聞くだけのゲーム「初音ミク -Project DIVA-」は、6000円もするにも関わらず発売後1週間で10万本以上を売り上げた。音楽業界も「CD以外」の分野はそれなりに活況のようである。
リンク |
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