Ultra3-SCSI
読み:ウルトラスリー-スクージ
外語:Ultra3-SCSI
ANSI策定のSCSI-3規格のうち、従来のSCSIを引き継ぐSPI-3規格のこと。
概要
SCSI-3には他に、IEEE 1394やファイバーチャネルなど複数のインターフェイスが含まれる総括規格となっている。
また、STAが承認したUltra160-SCSIはSPI-3の主要な機能をサポートしているため、両者はほぼ同一のものとして扱われる。
特徴
従来との完全上位互換となっており、ケーブル、コネクター、ターミネーターなどにはUltra2-SCSIのもの(68ピンLVD方式)がそのまま利用できる。
機能
SPI-3規格には、次の6つの機能を含むという仕様になっている。
- Fast80(80Mバイト/秒転送)
- ダブルトランジションクロッキング(ダブルエッジクロッキング)
- CRCチェックによる信頼性向上
- ドメインバリデーション(デバイス毎転送速度最適化)
- パケット方式(データのパケット化による効率化)
- QAS(Quick Arbitration and Select)によるバスの接続と切り離しの高速化
但し、いずれの機能も「含む」だけで、全てオプション扱いとなっている。実際の製品には必ずしも搭載されているとは限らず、非常に曖昧な仕様となっている。
Fast80
なお、Fast80とはUltra2-SCSIのFast40をダブルトランジションクロッキング技術で同クロックでの倍速転送を実現したものである。
両者は同一の機能と言え、このため6機能でなく5機能と記述する文献もある。
また、SPI-3はWIDEバス(16ビット)のみの仕様となっており、このため転送速度は160Mバイト/秒(138Mバイト/cBeat)となる。
再検索