TD-CDMA
読み:ティーディースィーディーエムエイ
外語:TD-CDMA: Time Division-Code Division Multiple Access
時分割符号分割多元接続。CDMAに対し、TDD(時分割複信)を組み合わせたもの。
概要
周波数を効率的に使うことができるため、高速無線通信などで利用されている。
TD-SCDMAなどは3GPPでも採用され、3.9GとしてTD-LTEなどに応用されている。
特徴
技術
- TD-CDMA(狭義) 元々のTD-CDMAは、当時慶應義塾大学理工学部教授だった中川正雄により開発され、1991(平成3)年に学会で発表された。
PHSで使われていたTDDと、CDMAとに着目し、その両者を融合した。
- TD-SCDMA 支那で使うために独自仕様として作られた。その後、TD-LTEなどに応用された。
CDMAにTDMを取り入れた技術である。
- TD-SCDMA(MC) 支那で使うために独自仕様として作られた。TD-SCDMAをマルチキャリアにしたもの。
CDMAにTDMを取り入れたTD-SCDMAに、更にOFDMを取り入れた技術である。
動向
日本国内では、TD-SCDMAの技術であるTD-LTEを取り込んだAXGPが、SoftBank 4Gとしてサービスされている。
また、WiMAX 2.1もTD-LTEを取り込むことが決まっており、これはUQコミュニケーションズがWiMAX 2+(仮称)としてサービスする予定である。
携帯電話では、かつてNTTドコモと当時のVodafone(現ソフトバンクモバイル)がDS-CDMA(W-CDMA)、auがMC-CDMA(CDMA2000)を採用したためTD-CDMAの採用はなかった。イー・アクセスやC&W IDCなどがTD-CDMAによる携帯電話事業への参入を検討したこともあったが、これは実現しなかった。
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