SMTP AUTH
読み:エスエムティーピーオース
外語:SMTP AUTH: Simple Message Transfer Protocol AUTHentication
SMTPへの接続を認証するプロトコル。
従来のSMTPが使う25/tcpではなく、Message Submission Port(587/tcp)を使うことが多い。
概要
由来
元来、SMTPは誰でも接続できた。しかしサードパーティーリレーによるスパムの蔓延を防ぐため、SMTPサーバーは次第に限られた人しか使えないようになってきた。
例えば、ISPのSMTPならISPのアクセスポイントから接続しているホストのみ許可する、といった方法である。しかし、その場合には別のプロバイダーなどから接続した場合に利用できない。そこで、そのような場合でも利用できるよう、POPと連携する機能であるPOP before SMTPという技術が発明された。
しかし、POP before SMTPはユーザーでなくホスト認証であり、様々な面で不完全なプロトコルといえる。そこで、SMTPに完全なユーザー認証機能を付加した、SMTP AUTHが開発された。
沿革
現時点では、最新のRFCにおいても提案標準プロトコル (Proposed Standard)である。
- 1999(平成11)年3月: RFC 2554 SMTP Service Extension for Authentication [PROPOSED STANDARD]
- 2007(平成19)年7月: RFC 4954 SMTP Service Extension for Authentication [PROPOSED STANDARD]
- 2008(平成20)年6月: RFC 5248 A Registry for SMTP Enhanced Mail System Status Codes [BCP]
SMTP認証
従来のSMTPにはなかった、ユーザー名とパスワードによる、まともな認証を実現させたのがSMTP認証である。
認証機構としてSASLが使われる。
SASLの認証には様々があるが、まともな認証方式として最も普及しているのはCRAM-MD5という方式である。
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