SCTP
読み:エススィーティーピー
外語:SCTP: Stream Control Transmisson Protocol
電話などのストリーミング向けに開発された、トランスポート層にある通信プロトコルの一つ。
概要
TCPやUDPの弱点の改善を目的に新規開発されたトランスポート層プロトコルである。
IPのプロトコル番号は132。
特徴
由来
電話網のプロトコルであるSignaling System No.7(SS7、共通線信号No.7)をIP化するに際し、この転送用プロトコルとして開発された。
SS7の信頼性がIP網にて再現されており、従ってSS7のIP網用トランスポート層プロトコルとして最適であるが、それ以外にも、Voice over IP(VoIP)などにも適している。
利点
データグラム通信用だが、コネクションを用いた信頼性のあるプロトコルでもある。
- コネクションにより、輻輳管理、パケット到着順序の保証を行なう
- マルチホーミング対応
- 経路選択とモニタリング
弱点
- UDPでもTCPでもない、トランスポート層プロトコルである
- このため、ルーティングできない機器も多い
- 現実的にはUDP上にオーバーレイする必要があるものと思われ、微妙である
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