RDBMS
読み:アーディービーエムエス
外語:RDBMS: Relational DataBase Management System
リレーショナルデータベース・マネージメントシステム。
概要
1970(昭和45)年にIBMのエドガー・フランク・コッド(Edgar Frank "Ted" Codd)により考案された「リレーショナル・データモデル」に由来する。
リレーショナル・データモデルは、データの関係によって構造を定義し、その構造の組をまとめて行列として扱ってデータを扱うデータベース管理システムである。
特徴
「RDBMSの定義」は存在しない。実装が、自身がRDBMSであるとすれば、それはRDBMSであると言える。そもそも現状、実用化されている主要な実装は、コッドの発案の全てに準拠しているわけではない。
特に定めは無いが、一般にデータの検索・更新・挿入・削除などはSQLとよばれる構造化照会言語によって行なわれる。
主な実装
商用
様々な製品があるが、Oracle Database、Microsoft SQL Server、Informix Dynamic Serverでほぼ独占状態である。
Oracleは信頼性が高いとされているが、価格はボッタクリである。一方、Microsoft SQL Serverなどは信頼性など期待するほうがどうかしているが、価格は安い。
- Adaptive Server Enterprise(ASE) (Sybase)
- DB2 (IBM)
- HiRDB (日立製作所)
- Informix Dynamic Server(IDS) (IBM)
- Microsoft SQL Server (Microsoft)
- Oracle Database (Oracle)
- RIQSII (NEC)
- Symfoware Server (富士通)
- Teradata Database (テラデータ)
オープンソース
以前はMySQLが知名度も実績も高かったが、権利を持っていたSun MicrosystemsがMySQLの敵であるOracleに買収されたことで、MySQLは残念ながら終焉を迎えた。
その後、MySQLの作者によってMySQLの直接の後継「MariaDB」が作られ開発が継続している。他にもDrizzleなどの派生がある。
- Apache Derby (Apacheソフトウェア財団)
- Firebird (Firebirdプロジェクト)
- H2 Database (Thomas Mueller)
- HSQLDB (Thomas Mueller)
- MySQL (MySQL AB)
- Drizzle (Drizzleプロジェクト)
- MariaDB (Monty Program Ab)
- PostgreSQL (PostgreSQL Global Development Group)
- PowerGres (富士通、SRA)
- PowerGres Plus (富士通、SRA)
- SQLite (D. Richard Hipp)
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