QPSK
読み:キューピーエスケイ
外語:QPSK: Quadrature Phase Shift Keying
四相位相偏移変調方式。
特徴
搬送波の位相変化をπ/2ラジアン(90°)置きとしたPSK変調方式。
1シンボルで4つの状態、つまり2ビットの情報伝達を実現する。
理論
90°ずつ位相のずれた4つの信号が用いられる。45°・135°・225°・315°となる。
まず、90°位相のずれた信号、つまり正弦波と余弦波を用意する。データは2ビット用意し、うち1ビットで正弦波側をBPSK変調、もう1ビットで余弦波側をBPSK変調し、二つの出力を合成すればQPSKの出力となる。
関連する変調方式
QPSKのDPSK(差動位相変調方式)タイプとして、DQPSKがある。
また、通常のQPSKの場合、位相の遷移に原点を通過する必要が生じることから、振幅変動が大きく非効率な線形増幅器を使わざるを得ない。
そこで、I軸とQ軸に時間差を付けて移動させ原点を避けた「オフセットQPSK」、更に振幅変動も少なくするためシンボルごとにπ/4の位相差を付けた「π/4シフトQPSK」がある。
主な用途
衛星通信やPHS、IMT-2000などの移動通信、ケーブルモデムなどに用いられているディジタル・アナログ変調の一方式である。
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