正弦波
読み:せいげんは
外語:sine wave

 波形の一つ。数学の三角関数にある「正弦」のグラフに波形が相似なものをいう。「サイン波」とも呼ばれる。
目次

概要
 一般的な交流発電機で起きる交流は正弦波になる。このため、家庭に供給されている商用電源も正弦波である。
 CPUクロックに使う発振器が出す波形も正弦波である。

特徴


 正弦波は、波形として最も基本的なものである。
 
 正弦波の振幅をそのまま音量に対応させると、独特の音となる。倍音を一切含まないため、基本だけの音、とも呼ばれる。但し音自体は味気がないため、他の音と組み合わせて使われる。
 身近な例では、電話の受話器を取ったときに聞こえてくる「ツー」という音が正弦波である。
 

音源
 正弦波を加工して音とする音源の代表に「FM音源」ある。
 FM音源は、古くは8ビットマイクロプロセッサーの時代に、パーソナルコンピューター用の音源として流行した。これが廃れた後は、携帯電話の着信メロディ用音源として流行した。

基本
 フーリエの原理によると、理論的に他の波形の交流は、周波数が元の交流の整数倍であるような複数の正弦波に分解できる。
 この分解結果をX軸周波数Y軸が振幅のグラフに描いたものがスペクトルで、この分析を行なう測定器にスペクトラムアナライザーがある。

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