PDC
読み:ピーディースィー
外語:PDC: Personal Digital Cellular
NTTが開発し、かつて使われていたTDMA方式のディジタル携帯電話システム。いわゆる2Gの一つ。
概要
日本でのディジタル携帯電話システムは全てPDCにして欲しいという郵政省(現在の総務省)の意向により、日本の全ディジタル携帯電話事業者が採用した。
通話毎に掛かった通話料金を通知するネットワーク機能等もあり、そう悪くはないシステムではある。しかし、NTTが開発したシステムという事でNTTの海外進出を規制したNTT法に引っかかり、結局日本以外では採用されることの無い日本のローカル規格となってしまった。
PDCハーフレート登場後は、従来からのPDCをPDCフルレートと呼んだ。
特徴
周波数
電波の帯域幅は、フルレートで25kHz、ハーフレートで12.5kHz。
周波数は、800MHz帯と1.5GHz帯で使用された。各周波数帯で事業した事業者は次のとおり。
電磁波強度
PDC(800MHz/1.5GHz)の電磁波強度は0.8Wである。
対するcdmaOneは0.2Wである。
終了
第2世代携帯電話の周波数は2012(平成24)年7月24日に使用中止と決められたことから、この日までに第3世代携帯電話への移行が各社で目指された。
- auは、2002(平成14)年3月31日で新規契約を終了、2003(平成15)年3月31日にサービス自体を終了した。
- ソフトバンクモバイルは、2008(平成20)年3月31日で新規契約を終了、2010(平成22)年3月31日02:00(30日@750)にサービス自体を終了した。
- NTTドコモのムーバは、2008(平成20)年11月30日で新規契約を終了、2012(平成24)年3月31日にサービス自体を終了した。なお、2012(平成24)年2月末時点での残契約数は34万件だったとされている。
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