MCA方式
読み:エムスィーエイほうしき
外語:MCA method: Multi Channel Access Method
MCA無線(第三者無線)などで使われている通信方式。マルチチャネルアクセス方式。
概要
一つの制御用チャネルと複数の通話用チャネルを一つの制御局で受け持ち、多数のユーザーグループで共有する。
同様の機構は、陸上移動無線システムに限らず、家庭用コードレス電話(89チャンネル)、携帯電話など、有限の無線チャンネルを効率的に多くのユーザーで共有する場合に使われており、不可欠なシステムである。
中でもMCA無線は、一つの制御局の電波を複数が共同で利用するため、携帯電話などと比較しても安価に済む。
特徴
陸上移動無線システムの場合、無線機は、制御用チャネルを受信し、自局の呼び出し信号を受信するまでは待機状態となる。
交信したい場合は、無線機のPTTを押す。この時、制御信号で交信許可要請の信号が制御局に送られ、制御局は交信可能チャネルを交信要請のあったグループの信号も含めて制御用チャネルで流す。
自局のグループ信号が含まれた制御局からの制御信号を制御用チャネルで受信した無線機は、指定された通話用チャネルに移動する。この段階で無線機は交信可能状態となり、PTTを押すことにより無線交信が可能となる。
無線交信が終わるか、時間制限が来ると、制御用チャネルでの待機状態に戻る。
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