IrMC
読み:アイアーエムスィー
外語:IrMC: IrDA Infrared Mobile Communication
IrDAで、携帯端末間で電話番号などの情報伝送をするための規格。
概要
電話帳やスケジュールなどの情報を赤外線でやりとりするためのアプリケーション規格。
IrDAにある通信プロトコルを用いて、目的を達成するための仕様である。
特徴
技術
電話帳情報はvCard形式で、スケジュールはvCalendar形式で交換される。
この他、vMessage(メール)、vNote(メモ)などにも対応する。
通信プロトコルにはIrOBEXが使われる。
用途
携帯電話機の電話帳やスケジュールをファイル化して伝送する用途などに使われる。1件だけではなく、電話帳の全件伝送なども可能である。この他、メモリーダイアル番号の読み書きなどにも使われる。
単純なメカニズムだけでは、vCard/IrOBEXでは一件一件やりとりする以外に術がないが、IrMCの場合は複数の情報をまとめて1ファイル化するための「ストリームオブジェクト」などを規定する。
派生
IrDAで、より多機能な通信機能はIrCOMMとして規格化されている。
IrMCは汎用性の高い機構であり、赤外線通信以外でも使われている。例えば、BluetoothではSYNCプロファイルにおいて、IrMCが利用されている。
NTTドコモの携帯電話機、パナソニックのP503iなどでは「Ir-Kiss」という名で機能が実装されているが、これはIrMCそのものである。
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