ISDB-Tmm
読み:アイエスディービー-ティーエムエム
外語:ISDB-Tmm: ISDB Terrestrial mobile multimedia
日本で使用されている、モバイル向けのマルチメディア放送の規格。ISDB地上波モバイルマルチメディア。
概要
ISDB-Tから派生した規格で、携帯端末向けに各種のマルチメディアコンテンツを配信する機能を拡張したもの。
携帯端末向けマルチメディア放送(モバキャス)で採用され、「NOTTV」としてサービスされている。
特徴
関連技術
それ以前から使用されていた「ワンセグ」は「ISDB-T」である。
地上波アナログ放送が終了し、空いたV-High帯(VHF帯の後半)で新たに放送が開始されたNOTTVで「ISDB-Tmm」が採用された。
ISDB-Tmmは、207.5MHz〜222MHzの14.5MHz帯域幅を、ISDB-Tと同様に33セグメントに分割して使用する。
競合技術
採用まで、KDDI系列が採用を目指した米QUALCOMMとVerizon WirelessのMediaFLO(メディアフロー)と争ったが、日本ではNTTドコモ系列が採用を目指したISDB-Tmmが使用されることになった。
この経緯もあり、NOTTVはKDDI(au)やソフトバンクモバイルの機種では、現時点では対応機種がない。
auやソフトバンクモバイルでも、ピクセラ製のiPhone/iPad向けモバイルテレビチューナー(PIX-DT355-PL1)を使用すれば観ることができるが、Andloidスマートフォンやタブレットで今後視聴可能なチューナーが登場するのかどうか、あるいは本体において正式対応することがあるのかどうか等は不明である。
いずれにせよ、33セグメント中で20セグメントも余らせているが、しかしISDB-Tmmは現状以上に普及する可能性は低いといえる。
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