IMEI
読み:アイメイ
外語:IMEI: International Mobile Equipment Identity

 GSM/W-CDMA/iDENの全ての携帯電話機に割り当てられ、端末を一意に識別できる、3GPP標準の番号のこと。製造番号。
目次

概要
 携帯電話機にも書かれている15桁の数字である。区切って表示する場合は「8桁-6桁-1桁」で表示されている。またIMEISV(IMEI Software Version)と呼ばれる16桁を使うものもあるが、どちらも頭14桁は同じ仕様である。
 この機構を使っている携帯電話機では、*#06# とダイアルすると、画面に表示されることが多い。
 あくまで端末そのものを一意に表わすためのもので、この番号と利用者(加入者)との永続的な紐付けは保障されない。利用者(加入者)の識別は、UIMカード(SIMカード)に記録されるIMSIで行なわれる。

特徴

端末の特定
 端末が特定できるため、盗難された機種なども判定でき、自動的に網への接続を拒否することが可能である。
 電話機が盗まれた場合、携帯電話会社に連絡するとそのIMEIはブラックリストに登録される。このため、その電話機に別のUIMカード(SIMカード)をつけたとしても、その電話機は利用できない。この機能により、端末を窃盗して売るようなビジネスを成立しにくくしている。
 IMEIは簡単には書き換えできないようになっているが、不可能というわけではなく、盗んだ携帯電話のIMEIを書き換えて売るような裏ビジネスも海外には存在するらしい。
 また、正規のメーカー製品の場合はIDが重複することは無いが、海賊版や盗品などでは、デタラメなIMEIに書き換えられていたりし、このために複数の電話機で同じ番号になっていたりすることもあるらしい。

意味
 IMEI/IMEISVは、3GPP TS 23.003で規定されている。
 その仕様にも変遷はあるが、これを著している時点での最新版、V7.8.0 (2003-09)では、IMEIの仕様は次のとおり。
 最後の1桁はチェックサムだが、使用しない場合は0である。
 IMEISV(IMEI Software Version)の場合、次のようになる。
 IMEISVでは、IMEIにある1桁のSpare digitを省き、代わりにSVNが付いている。
 古い仕様では、TACは6桁で、その後に製造国などを表わす2桁のFAC(Final Assembly Code)が付けられ8桁となっていた。今の仕様では廃止されており、TACの8桁で、製造元と機種を表わしている。

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