電波時計
読み:でんぱどけい
電波で送信されている時刻情報を得、常に正確な時刻に補正できる時計。
概要
日本では時刻情報にJJYが使われる。
特徴
利点・欠点
JJYは、長波で、1分間かけて一つの時刻情報を送信する。
大量に流通していることもあり、受信のための回路は安価になっていて、近年の目覚まし時計によく搭載されている。
Ethernetなどのネットワークがなくても利用可能、波長が長いので遠くまで届きやすく、山の影でも使える、などの利点がある。逆に、時刻取得に時間が掛かるのが欠点である。
また、震災と原子力発電所事故の影響で福島県のJJYが送信不能となり、東日本では電波時計が動かなくなるという事態にもなった。
代替案
目覚まし時計は正確である事が求められる。時刻合わせの方法は何通りかあり、技術的にはなんら問題はないが、コスト面の問題でJJY以外は実現の目処が立っていない。
- 無線LAN パーソナルコンピューターが用いている方法。
時計に搭載するためには、時計に無線LANを搭載し無線LANルーター経由でSNTPサーバーを参照する。
数千円規模で価格が向上すること、設定が必要だが恐らく相当難しいことなどから、簡単には使えない時計となるだろう。ただ、SNTPは正確な時刻を最も簡単に取得できる方法である。
- GPS カーナビゲーションシステムが用いている方法。
時計にGPS受信機を搭載して、人工衛星の時刻情報を取得する方法。これなら東日本どころか世界中で利用できる。
窓際に置く必要があるなど長波式よりも電波に敏感になることと、やはり数千円規模で価格が向上することになる点が問題である。
但し無線LANと違って、JJYと同様に設定なしで利用できる利点はある。
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