連合
読み:れんごう
外語:Federation

 サーバー(インスタンス)とサーバー(インスタンス)が繋がること。
目次

概要
 MastodonMisskeyなどのシステムは、(技術力とお金さえあれば)誰でも自由にサーバーを設置できる。そしてそれぞれのサーバー間は国際標準で定められた共通の通信プロトコルで交信できるため、互いに交流が可能である。もともとインターネットとはそういうもので、特定の一ヶ所に利用者が集まる方がインターネット成立の歴史から考えると不自然であるとも言える。
 このように、サーバー同士が繋がることを連合といい、それら個々のサーバーで構成されたネットワーク全体をFediverse(フェディバース)という(連合を意味するfederationと、宇宙を意味するuniverseの混成語)。

特徴

方法
 連合の方法はいくつかある。
 全世界の投稿を全てのサーバーに配信したいなら中央サーバーが必要であろうが、それをするためには大規模なサーバーと高速な通信回線を持ったシステムが必要になる。要するにかつて使われていたTwitterで失敗した仕組みを、無理と分かって改めて構築しなければならないことを意味する。そのコストの捻出が難しいことや、中央集権を招くことが懸念される点が欠点としてある。
 したがって現在、Fediverseとして実現されているものは後者の方法によって緩くサーバー同士を繋げており、無理に全ての投稿を交換しようとはしていない。

結論
 Fediverseの一般的な実装では、他のサーバーのアカウントをフォローすることで初めて他のサーバーから投稿が流れて来て、また他のサーバーのアカウントからフォローされることで初めて他のサーバーへ投稿が流れて行く。
 自分の投稿はフォロワーへと流れていくが、そのフォロワーにもサーバーの異なるフォロワーがいれば、更に他のサーバーへと投稿は流れていく。こうして自然と投稿は拡散される。
 このシンプルな仕組みで、範囲が狭いとはいえある程度の範囲にまで投稿は拡散されることになる。
 ゆえに、Fediverseのサーバーを新規に立ち上げたとして、それを「どこかに登録する」ような作業はない。中央サーバーがないというのは、そういうことである。

注意点
 Fediverseのサーバーは、連合によって得られた投稿を公開する設計になっていることが多い。
 Mastodonなら連合タイムラインとして、Misskeyならグローバルタイムラインとして、それを見ることができる。
 ただここで見えるものは結局
 である。
 ゆえにここで見られる内容はこの世界の全てではないことは留意が必要である。

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