簡易型携帯電話
読み:かんいがたけいたいでんわ
PHSのこと。かつて郵政省は、PHSをこう呼んだ。
現在の総務省は、このような呼称は用いていない。
問題
もともとPHSとは、「コードレス電話の子機を街の要所で使えるようにする」という開発コンセプトで産まれたものである。
原理自体もそれに則したものとなっていて、決して携帯電話の簡易型として設計・開発されたものではない。
簡潔に言えば、携帯電話は端末そのものが本体である。対して、PHSの場合、端末は端末に過ぎず、本体は基地局であり、端末を管理するのは基地局である。
従って簡易型携帯電話という呼称は、イメージを伝える分には良くとも、本質的には誤った表現である。
その後
PHSは多機能化し、簡易型という言葉が似合わないほど発達した。
また、高度化PHSという言葉に当てはめると高度化簡易型携帯電話という謎の言葉になってしまうことから、1998(平成10)年11月20日に省令上の呼称から削除され、正式に死語になっている。
死語になった2007(平成19)年5月現在も、なお利用するマスコミが存在しており、関係者を辟易させているようだ。
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