特定小電力無線
読み:とくていしょうでんりょくむせん
特別使用を除き、業務用使用でも免許は不要、電波利用料も不要である無線の総称。
電波帯
電波帯は、電波法施行規則 第六条4の二で規定される。
(免許を要しない無線局)
第六条
4 法第四条第三号の総務省令で定める無線局は、次に掲げるものとする。
二 次に掲げる周波数の電波を使用するものであつて、総務大臣が別に告示する用途、電波の型式及び周波数並びに空中線電力に適合するもの(以下「特定小電力無線局」という。)
施行規則では、次の周波数を箇条書き形式で定めている。全て、最初の周波数を超えて後の周波数以下(つまり最初の周波数そのものは含まれない)ものとする。
具体的な利用例は後述する。
- 73.6MHz〜74.8MHz
- 75.2MHz〜76.0MHz
- 142.93MHz〜142.99MHz
- 169.39MHz〜169.81MHz
- 312MHz〜315.25MHz
- 322MHz〜323MHz
- 402MHz〜405MHz
- 410MHz〜430MHz
- 433.67MHz〜434.17MHz
- 440MHz〜470MHz
- 806MHz〜810MHz
- 950MHz〜958MHz
- 1215MHz〜1260MHz
- 10.5GHz〜10.55GHz(屋内専用)
- 24.05GHz〜24.25GHz
- 59GHz〜66GHz
- 76GHz〜77GHz
用途
参考までに、主要なようとがあるものはそれを併記する。
周波数帯別
- 73.6MHz〜74.8MHz
- 75.2MHz〜76.0MHz
- 142.93MHz〜142.99MHz
- 169.39MHz〜169.81MHz
- 312MHz〜315.25MHz
- 322MHz〜323MHz
- 402MHz〜405MHz
- (体内植込型医療用データ伝送用)体内無線設備/体外無線制御装置
- 410MHz〜430MHz
- テレメーター(医療用以外)など
- 医療用テレメーター
- 433.67MHz〜434.17MHz
- 433MHz帯国際輸送用データ伝送用無線設備(ARIB STD-T92)
- 440MHz〜470MHz
- テレメーター(医療用以外)など
- 医療用テレメーター
- 806MHz〜810MHz
- 950MHz〜958MHz
- 950MHz帯移動体識別用無線設備(ARIB STD-T90)
- 1215MHz〜1260MHz
- 10.5GHz〜10.55GHz(屋内専用)
- 24.05GHz〜24.25GHz
- 59GHz〜66GHz
- 76GHz〜77GHz
用途別
- ラジオマイク(ワイアレスマイクロフォン)
- 74.58〜74.76MHz (D帯)
- 75.2125〜75.5875MHz (補聴援助用)
- 169.4125〜169.7875MHz (補聴援助用)
- 322.025〜322.150MHz (C帯)
- 322.250〜322.400MHz (C帯)
- 806.125〜809.750MHz (B帯)
- テレメーター/テレコントロール(医療用以外)など
- 312MHz〜315.25MHz
- 426.0250MHz〜426.1375MHz
- 429.1750MHz〜429.7375MHz
- 429.8125MHz〜429.9250MHz
- 449.7125MHz〜449.8250MHz
- 449.8375MHz〜449.8375MHz
- 469.4375MHz〜469.4375MHz
- 1216MHz〜1217MHz
- 医療用テレメーター
- 420.0500MHz〜421.0375MHz
- 424.4875MHz〜425.9750MHz
- 429.2500MHz〜429.7375MHz
- 440.2625MHz〜441.5500MHz
- 444.5125MHz〜445.5000MHz
- 448.6750MHz〜449.6625MHz
- (体内植込型医療用データ伝送用)体内無線設備/体外無線制御装置
- 無線呼出
- 無線電話
- 413.7000MHz〜414.14375MHz
- 421.5750MHz〜421.8000MHz
- 421.8125MHz〜421.9250MHz
- 422.0500MHz〜422.1875MHz(特定小電力トランシーバー 業務用バンド)
- 422.2000MHz〜422.3000MHz(特定小電力トランシーバー レジャー用バンド)
- 440.0250MHz〜440.2500MHz
- 440.2625MHz〜440.3750MHz
- 454.0500MHz〜454.19375MHz
- 433MHz帯国際輸送用データ伝送用無線設備(ARIB STD-T92)
- 950MHz帯移動体識別用無線設備(ARIB STD-T90)
- 音声アシスト用無線電話
- 移動体識別
- ミリ波レーダー
- ミリ波画像伝送/ミリ波データ伝送
- 移動体検知センサー
特徴
特定小電力無線の周波数は、年々増えている。かつて電波法施行規則 第六条4の二は、文章の形式で周波数帯を書いていたが、増えすぎてそれが無理になったらしく、箇条書きの形式になった。
また、一度定められた範囲が、後に更に広がることもある。かつて2425MHz〜2475MHzと定められていた範囲は、現在2400MHz〜2483.5MHzに広がっている。
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