改行コード
読み:かいぎょうコード

 文書ファイルラインプリンター等で改行するために使用する制御コードのこと。改行文字とも。
目次

概要
 文章は、単語を延々と続けるのではなく、節、段落、項、パラグラフを単位に行を改めて表現するものである。
 手書きの文章であれば、そのように表記すれば済むことだが、電子計算機内の文章は実質的に数字の羅列に過ぎないので、改行がその場にあることを表わす目印が無ければ、電子計算機は改行が分からない。
 このとき、行の区切りを表わす制御コード、文字を、改行コードないし改行文字という。

特徴

種類
 一般的にはCRLF(CR+LF、1/13 1/10)が使用される。
 但し、UNIXの文書ではLF(1/10)、古いMac OSの文書ではCR(1/13)がそれぞれ使用されている。

Unicode
 Unicodeの場合、次のようなコードが改行コードとなる。
 UnicodeASCIIEBCDIC
MVSCDRA
CRU+000D0D0D0D
LFU+000A0A2515
CRLFU+000D U+000A0D,0A0D,250D,15
NEL、NEW LINEU+0085851525
VT、VERTICAL TABU+00080B0B0B
FF、FORM FEEDU+000C0C0C0C
LS、LINE SEPARATORU+2028n/an/an/a
PS、PARAGRAPH SEPARATORU+2029n/an/an/a

技術

C/C++
 C/C++及び同系列の言語では、次のエスケープを利用して改行コードを表現できる。

CRLF→LF
 ファイルの改行コードをDOS/Windows形式からUNIX形式に変更するには、UNIXからは以下のようにすればよい。
 % tr -d '\r' < foo.txt > foo.unix
 \rつまりCRが削り落とされ、\nつまりLFだけが残る。

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