小電力コードレス電話
読み:しょうでんりょくコードレスでんわ
一般にコードレス電話と呼ばれるものの一般名称。法的な名称は「コードレス電話の無線局」(電波法施行規則)という。
定義
電波法施行規則に、次のように定義される。
(免許を要しない無線局)
第六条 法第四条第一号に規定する発射する電波が著しく微弱な無線局を次のとおり定める。
4 法第四条第三号の総務省令で定める無線局は、次に掲げるものとする。
一 F一D若しくはF二D電波二五四・四二五MHz若しくは二五四・九六二五MHzの周波数及びF一D、F二A、F二B、F二C、F二D、F二N、F二X若しくはF三E電波二五三・八六二五MHz以上二五四・九五MHz以下の周波数であつて、二五三・八六二五MHz及び二五三・八六二五MHzに一二・五kHzの整数倍を加えたもの(二五四・四二五MHzを除く。)を使用し、かつ、空中線電力が〇・〇一ワット以下であるもの、又はF一D若しくはF二D電波三八〇・七七五MHz若しくは三八一・三一二五MHzの周波数及びF一D、F二A、F二B、F二C、F二D、F二N、F二X若しくはF三E電波三八〇・二一二五MHz以上三八一・三MHz以下の周波数であつて、三八〇・二一二五MHz及び三八〇・二一二五MHzに一二・五kHzの整数倍を加えたもの(三八〇・七七五MHzを除く。)を使用し、かつ、空中線電力が〇・〇一ワット以下であるもの(以下「コードレス電話の無線局」という。)
特徴
周波数
アナログ方式では、次の基準に従う。
移動局(子機)側が253.8625〜254.9625、基地局(親機)側が380.2125〜381.3125MHzを用いる。ステップは12.5kHz(NFM)で、空中線電力は0.01ワット以下である。
- 移動局(子機)側
- 254.4250MHz F1D、F2D
- 254.9625MHz F1D、F2D
- 253.8625MHz〜254.9500MHz (12.5kHzごと、254.4250MHzを除く) F1D、F2A、F2B、F2C、F2D、F2N、F2X、F3E
- 基地局(親機)側
- 380.7750MHz F1D、F2D
- 381.3125MHz F1D、F2D
- 380.2125MHz〜381.300MHz (12.5kHzごと、380.7750MHzを除く) F1D、F2A、F2B、F2C、F2D、F2N、F2X、F3E
盗聴防止
アナログのコードレス電話の場合、簡単に盗聴ができてしまうため、その防止のために音声反転式秘話による盗聴防止機能が搭載されているのが普通である。
もっとも、これは暗号とは言えないほど単純なものであり、解読ができる装置も市販されているため、あまり頑強な盗聴防止とは言えない。
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