中間一致攻撃
読み:ちゅうかんいっちこうげき
外語:MITM: meet-in-the-middle attack
暗号に対する攻撃方法の一つ。攻撃者が平文と暗号文を既に持っている場合に、鍵を奪取する方法。多段階式の暗号で用いられる。なお、中間一致攻撃と似たような言葉に「中間者攻撃」というものがあるが、まったく異なるものである。
概要
暗号で平文→(鍵1)→暗号文1→(鍵2)→暗号文2という処理が行なわれている際、次の方法で鍵は奪取できる。
- 鍵1のすべてのパターンを生成し、平文から暗号文1を作成する。作成した暗号文1はデータベースに保管する。
- 鍵2のすべてのパターンを生成し、暗号文2から暗号文1を生成する。
- 上記2つの方法で作られた暗号文1を比較し、一致があれば、対応する鍵1と鍵2は本物であると判断する。
つまり記憶容量を大量に用意すれば計算時間の短縮が達成できることになる。
特徴
この攻撃の基本は、ブルートフォースアタックと呼ばれる総当り攻撃である。この攻撃方法では、総当り攻撃に更にバースデイパラドックスを用いることで、実質的な鍵の長さを短くすることができることを示したものである。
かくして、過去存在した2DESは実用にならなくなり、早々に3DESに移行することになる。
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