ディジタルラジオ
読み:ディジタルラジオ
外語:digital radio

 変調方式がディジタルであるラジオ
目次

概要
 現行のアナログ放送であるAMラジオFMラジオ短波放送に代わるラジオ放送の技術である。
 低ノイズかつ高音質であり、更にデータ放送などの付加サービスが提供しやすいことも利点である。
 但し、現行のアナログラジオは世界共通の方式であるが、ディジタル放送はそうではない。世界各国規格が主導権争いなどで分裂状態になっており、このためディジタルラジオは普及せず、サービスも長続きしない状態となっている。

特等

日本

種類
 日本では次のようなものがある/あった(順不同)。

動向
 日本のラジオ放送のディジタル化は、アナログテレビ放送が停波する2011(平成23)年以降に開始が予定されていた。
 しかし2006(平成18)年4月1日からのワンセグ開始後、ラジオ放送は壊滅的打撃を受けることが危惧されたため、放送を前倒しすることとして、一時期はワンセグと同じ頃の2006(平成18)年4月から放送開始とアナウンスしたこともあった。しかし、ディジタルラジオの市販製品が殆どなかったこと、サービスエリアにも厳しい制限があったことから、無理に急ぐ必要なしとして半年後に延期された後、更に無期延期となってしまった。
 なお、地デジの放送は2003(平成15)年12月1日から開始されており、地上デジタル音声放送の実用化試験放送も東京圏と大阪圏で開始されていたが、大阪圏で2010(平成22)年6月30日に、東京圏でも2011(平成23)年3月31日に終了し、実用化は見送られた。
 そもそも、資本力の弱いラジオ局がディジタル化に耐えられるのかという問題や、ISDB-T SBが日本国内でしか使われていない規格であり、量産が効かず値段が下がるとは思えないラジオ製品を買ってまで放送を聞いてくれる人がどれだけいるのか、といった問題がくすぶっている。

世界
 ディジタルラジオの方式にはいくつかの規格があるが、地上波のディジタルラジオの規格は次の通りである。
 世界的(日本とアメリカ以外)には、DAB(Digital Audio Broadcast)が主流である。
 日本はISDB-T SBで試験放送を開始したまま撃沈した。アメリカではIBOCやDRMが使われるようである。

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