セッション層
読み:セッションそう
外語:session layer

 OSI参照モデルレイヤー5(第5層)となる通信プロトコルの階層構造。上位層の一番下。
目次

概要
 プレゼンテーション層(レイヤー6)からの要求に応じ、そしてトランスポート層(レイヤー4)に対して要求を行なう。
 このレイヤーの目的は、アプリケーション間の手順に従って対話を制御する、すなわちセッションの確立、管理、終了を行なうものである。

特徴

サービス
 セッション層のサービスは以下の通り。

TCP/IPプロトコルスイート
 インターネットプロトコルでは、OSI参照モデルが完全には実装されていない。
 IEFTはインターネットプロトコルの階層構造は、RFC 1122において4層で定義されており、以来一度も変更されていない。
 TCP/IPプロトコルスイートでは、OSI参照モデルのセッション層の機能は、トランスポート層プロトコルのTCPと、上位のアプリケーション層とで提供されている。
 例えば、フロー制御などはTCPの機能であり、セッション管理はアプリケーション層の各プロトコルが別個に行なう。
 例えばHTTPの場合、アプリケーション層のHTTPでセッション管理を行なうが、この仕様は非効率で速度低下を招いていた。SPDYではHTTPとTCPの間に層を挟み、具体的にはセッション管理として一つのHTTPSセッションを確立し、その中で複数のHTTPセッションを多重化するという仕様を導入した。

主なプロトコル

再検索