クロスケーブル
読み:クロスケーブル
外語:cross cable
送信
と
受信
の
信号線
を相互に入れ替えるように配線された
ケーブル
のこと。
リバースケーブル(reversed cable)やナルモデムケーブル(null modem cable)などとも呼ばれる。
目次
概要
用途
配線
RS-232C
UTP/STP
概要
ケーブルの片方を甲、もう片方を乙とすると、甲の送信信号線が乙の受信信号線、甲の受信信号線が乙の送信信号線として、相互に入れ換えて(クロスして)繋げられているものをいう。
こうすることで、甲が発信したものが乙で受信でき、また乙が発信したものを甲が受信でき、もって相互に通信が行なえることになる。
シリアル
バス(
RS-232C
やRS-422など)の場合はパソコン同士の接続などの際に用いられ、
Ethernet
の場合は
HUB
同士を接続するのに用いる。
用途
なぜ同じ器材同士の接続にクロスケーブルを使うかというと、単純に1:1で対応したケーブルでは、お互いの送信同士・受信同士でしか接続できないためで、これでは通信が行なえない。
自分の送信は相手の受信に、自分の受信は相手の送信にそれぞれ繋げるためにクロスを使う。
なお、
アナログモデム
のように、RS-232Cを使用した機器の場合、
DCE
は逆に端子が配列されているため
DTE
に対して
ストレートケーブル
で使用できる仕様となっている。パーソナルコンピューターなどDTE同士を接続する場合はクロスケーブルを用いる。
配線
RS-232C
RS-232C
でPC同士を繋ぐ場合、原則としては、同じ趣旨の線の送受信を入れ換えることになる。
SG(GND)同士の接続
SD(TxD)とRD(RxD)を入れ替え (通信)
CS(CTS)とRS(RTS)を入れ替え (
S制御
)
DR(DSR)とER(DTR)を入れ替え (状態通知)
上記の上二つは必須で、下二つは必要に応じて行なう。
なお不足するCD(DCD)は、DR(DSR)に繋がるものを分岐して接続することが多い。同様に不足するCI(RI)は、どうしようもないので諦める。
UTP/STP
Ethernet
などの場合、
UTP
/
STP
は4ペア8本のケーブルがあるため、使用している各ペアがクロスになるようにする。
10BASE-T
や
100BASE-TX
ではペア2とペア3を使用しているので、少なくともその2ペアを交換する必要がある。
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