アステル東京
読み:アステルとうきょう
外語:Astel Tokyo

 株式会社鷹山(ようざん)が関東地方で提供していたPHSサービス。
目次

概要
 当初は、PHS事業会社「株式会社アステル東京」として設立された。
 しかし経営は奮わず、巨額の累積債務返済の目処が立たなくなったため、親会社の東京通信ネットワークに吸収合併され、後にPHS事業が鷹山に買収される。
 しかしなお経営は奮わず、遂に2005(平成17)年11月には音声サービスが、2006(平成18)年6月にはPHS事業そのものが終了となった。

沿革

顛末

データ定額の夢
 鷹山は、関西のケイ・オプティコムと同様のPHSによる速度32K/64Kbps定額制データ通信サービスを関東でも実現するため、関西電力と共に株式会社YOZAN IPネットワークスを設立した。
 しかし3G携帯電話の定額制などが始まっている環境の中、PHSの速度では3Gの速度(384kbps程度)に対し競争力が弱く太刀打ちできないこと、価格競争としても3000円程度では利益を上げていくのは困難であること、などから最終的にサービスの開始は断念された。
 こうして、2004(平成16)年3月31日にYOZAN IPネットワークスは解散、同日サービス商用化断念の旨が発表された。

ローミングの崩壊
 他アステルグループが次々と撤退したため全国サービスの維持が不可能となった。
 やむを得ずアステル東京も全国ローミングを断念、アステル東京地域以外では使えない(ローミングできない)状態となった。
 その後は新規申し込み対応の終了を経て、サービス自体も終了となった。

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