CS-IF
読み:スィーエスアイエフ
外語:CS-IF: CS Intermediate Frequency
CSアンテナから同軸ケーブルに流される際の中間周波数(IF)。CS中間周波数。
概要
CSによる衛星放送は、12GHz(12000MHz)前後の高周波が使われている。
この周波数を、受信したまま同軸ケーブルに流しても、減衰が激しく、チューナーに到達するまでに信号が弱まってしまう。
そこで、受信アンテナ部で周波数変換を行ない、より低い周波数に変換する。この変換部はCSコンバーター、あるいはLNB(Low Noise Block)と呼ばれる。
市販のCS用、またはBS/CS共用パラボラアンテナには必ず付いており、アンテナのこの装置に同軸ケーブルが接続されることになる。なお、この装置の稼働には電源が必要であるが、この電源は、チューナーから同軸ケーブル経由で供給されている。具体的には11Vまたは15VのDC電源である。
特徴
計算方法
中間周波数CS-IFは、CS周波数から局部発振周波数を引いた値である。
日本においては、一般的なCS放送は次の2種類がある。
- 110°CS ‐ 12.25GHz〜12.75GHz 右旋円偏波
- 124/128°CS ‐ 12.20GHz〜12.75GHz 垂直/水平偏波
周波数が重複しているが、偏波が異なるため別のアンテナが必要となるため問題はない。110°はBSデジタルと共用のスカパー!として、124/128°はスカパー!プレミアムサービスとして使われている。
局部発振周波数は製品により色々あるが、近年の製品では、それぞれ次の周波数が使われることが多い。
- 110°CS ‐ 10.678GHz (BSデジタルと同じ)
- 124/128°CS ‐ 11.200GHz
124/128°CS(スカパー!)のチューナーは、様々なアンテナ(のLNB)に対応できるように、10.500〜11.500GHz程度の範囲で選択可能になっているものもある。
110°CS
110°CSのトランスポンダーごとのCS-IFは次の通りである。
- CS右旋円偏波(放送用)
- ND2 1613MHz(1595.75〜1630.25)
- ND4 1653MHz(1635.75〜1670.25)
- ND6 1693MHz(1675.75〜1710.25)
- ND8 1733MHz(1715.75〜1750.25)
- ND10 1773MHz(1755.75〜1790.25)
- ND12 1813MHz(1795.75〜1830.25)
- ND14 1853MHz(1835.75〜1870.25)
- ND16 1893MHz(1875.75〜1910.25)
- ND18 1933MHz(1915.75〜1950.25)
- ND20 1973MHz(1955.75〜1990.25)
- ND22 2013MHz(1995.75〜2030.25)
- ND24 2053MHz(2035.75〜2070.25)
- CS左旋円偏波
- ND1 2144MHz(2126.75〜2161.25)
- ND3 2184MHz(2166.75〜2201.25)
- ND5 2224MHz(2206.75〜2241.25)
- ND7 2264MHz(2246.75〜2281.25)
- ND9 2304MHz(2286.75〜2321.25)
- ND11 2344MHz(2326.75〜2361.25)
- ND13 2384MHz(2366.75〜2401.25)
- ND15 2424MHz(2406.75〜2441.25)
- ND17 2464MHz(2446.75〜2481.25)
- ND19 2504MHz(2486.75〜2521.25)
- ND21 2544MHz(2526.75〜2561.25)
- ND23 2584MHz(2566.75〜2601.25)
中心周波数間隔は40MHz、帯域幅は34.5MHzである。
再検索