スカパー!プレミアムサービス
読み:スカパー-プレミアムサービス

 スカパーJSATにより提供されるディジタルCS放送サービスの一つで、東経124度東経128度にあるCS衛星によってサービスされる。旧称「SKY PerfecTV!」。
目次

概要

沿革

統合
 当初は幾つかあったプラットフォーム事業も、なかなか収益を上げることが難しく統合が進んだ。まずPerfecTV!とJSkyBが合併した。
 次いで、ライバルのDIRECTV Japanすることで、遂に日本でのCSテレビ放送を独占サービスする企業となった。
 また、衛星事業も統合が進み、国内で通信衛星を運用していた主要二社、JSAT宇宙通信がスカパー!のプラットフォーム事業と統合し、スカパーJSATという企業になっている。

特徴

チャンネル
 2013(平成25)年春現在、約270チャンネルを放送している。うち、ラジオ100チャンネル、ハイビジョン放送が約120チャンネルである。
 2014(平成26)年5月31日に標準画質放送が原則終了することに伴い、テレビ放送のほぼ全てがハイビジョン放送となった。

チャンネル構成
 2014(平成26)年6月1日以降のチャンネル構成は、次の通り。
 なお、SD放送は、100番台、200番台、300番台、600番台、700番台があった。

階層化
 放送は、各業務が階層化されている。
 スカパー!プレミアムサービスは放送基盤(プラットフォーム)である。
 スカパー!プレミアムサービスにチャンネルを持つのは「委託放送事業者」で、委託放送事業者によって様々な番組が放送される。
 そして実際の番組を作るのは番組供給会社の仕事である。
 委託放送事業者=番組供給会社のこともあるが、そうではないケースが多い。そしてまた、ほぼ全ての委託放送事業者は「大赤字」となっている。
 これは、スカパー!プレミアムサービスに関する事業が一社独占(スカパーJSAT)なのが最大の理由である。放送料金(衛星使用料など)は非常に高額で、最低でも年間1億数千万円とされる。また、スカパーJSATは委託放送事業者に様々な不利な条件を押し付けてくるとされる。

技術

通信衛星
 通信衛星は、歴史的経緯から異なる二台が使われている。
 旧PerfecTV!である「PerfecTV!サービス」にJCSAT-3衛星(東経128度)を、旧JSkyBである「SKYサービス」にはJCSAT-4A衛星(東経124度)を用いている。
 たまたま衛星が近いため、本来なら別々にアンテナが必要なところを、一つで兼用とできた。通信方式は両者同じであったため、チューナーも専用に対応したものであれば一台で済む。

放送規格
 次のように変遷した。相互に互換性がないため、対応するチューナーが必要である。
  1. スカパー!SD (標準画質) MPEG-2 TS、DVB-S (2014(平成26)年5月31日放送終了)
  2. スカパー!HD (ハイビジョン画質) H.264/AVC、DVB-S2

チューナー
 アンテナから伸びるケーブルは、チューナーに繋げる。チューナーから、各種ビデオケーブルでテレビ受信機に接続する。
 
 チューナーは様々な機種があるが、大きく、次の二種類に分けられる。
 チューナーは、電話回線に接続することが望ましい。但し、これは契約上は必ずしも必須ではない。繋がなくても視聴に大きな支障はないが、ペイパービューなどの有料サービス時に、その情報を通信するために電話回線が使われる。
 その時点では繋がっていなくても、ある程度までは後述するICカードに視聴情報として蓄えておくことができる。上限に達すると、センターと繋いで精算するまでは追加購入できなくなる。

スカパー!ICカード

カード
 スカパーを視聴するためには、チューナーに「スカパー!ICカード」を差し込まなければならない。無料放送であっても、カードなしでは一切の視聴ができない。
 このスカパー!ICカードには、16桁の番号が書かれており、契約変更時などには、お客様番号の他に、このカード番号が求められる。
 
 

機能
 このICカードには、契約条件などが書き込まれている。
 その情報は、衛星メールと同様、通信衛星経由の電波で送られ、チューナーがICカードに書き込む。Webや電話等で契約の変更をすると、電波でICカードの情報が更新されることになる。
 また、ペイパービューを視聴した際、センターに通知するまでは料金がICに記録される。

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