AS |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術中編 (CTTRAN) |
読み:エイエス |
外語:AS: Autonomous System |
品詞:名詞 |
自律システム。一つの管理母体で構成され、外部から共通に取り扱うことが出来る範囲のこと。経路ドメイン又は経路制御ドメインともいう。
|
概要 |
経路制御ポリシーを共有しているネットワークの集合であり、外部からは一つのネットワークとして見ることができる。
例えば、自前のネットワークを持つISPのバックボーンなども、外部から見れば一つの巨大なネットワークである。
こういったネットワークに対しては、経路制御ポリシーに関して、同一に扱って良い範囲と定義される。またインターネットというのは、こういったネットワークが相互に接続されたものである。
技術 |
ASの作成、選択、登録に関するガイドラインが、RFC 1930(BCP 6)として発行されている。
AS番号 |
複数のプロバイダーなどと接続しているようなASには16ビットのAS番号が振られる。
日本では、JPNICが番号の割り当て業務を行なっている。
経路制御の分割 |
各AS内では、昔ならRIP、最近ではOSPFによって経路制御を行なっている。しかし、全世界のネットワークをこれのみで行なうことはできない。
そこで、ある一定のポリシー・管理体系によってネットワークはまとめられる。この相互(AS間)の経路選択は、BGPなどによって行なわれる。
利点 |
これにより、仮にネットワーク内に障害が発生しても、最大でも一つのAS内に限定され、他へ影響を及ぼさない、影響が世界中に及ばない、という利点がある。
またASとしてネットワークをグループ化することにより、相互の接続はAS同士で行なえば良くなり、経路数の削減、延いては経路制御の簡易化が実現できる。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |