ECHONET Lite
読み:エコーネット-ライト
外語:ECHONET Lite
HEMS
など設備系ネットワーク向けの
通信プロトコル
。
目次
概要
特徴
ECHONETとの違い
ノード
機器
下位プロトコル
概要
家電製品や設備機器間での通信を目的とした通信の標準である。
日本国内においては、HEMS標準プロトコルとされている。
伝送媒体には
電灯線
、
電波
、
赤外線
など、新規配線不要なものが想定されているが、ECHONET Liteとしては、レイヤー1から4までは規定しない。
特徴
ECHONETとの違い
従来のECHONETはISO/IECの標準(ISO/IEC14543-4-1 および ISO/IEC14543-4-2)だが、全く普及しなかった。大きな仕様であり、これが普及の妨げになっていたと考えられている。
ECHONET Liteは、Liteの名の通り仕様が軽量化されており、実装しやすくなっている。そしてECHONETは物理層からの仕様が決められていたが、ECHONET Liteでは下位層は仕様から外し、その時々の適切な技術を使うものとした。
こうして作られたECHONET Liteは、ISO/IEC 14543-4-3として標準化された。
ノード
ECHONET Lite規格に準拠した通信ノードを、ECHONET Liteノードという。
各ノードは、ECHONET Liteアドレスによって一意に識別される。
ECHONET Liteノードには、送受信が可能な「一般ノード」と、自己のプロパティ値通知機能のみを持つ「送信専用ノード」が存在する。
機器
ECHONET Liteノードである機器を、ECHONET Lite機器という。
住宅、ビル、店舗などで使用される、家電、設備機器が想定されており、例えば、照明、空調、冷蔵、電力設備、一般白物家電製品、
センサー
、
アクチュエーター
などがある。
またこれらを監視、制御、操作するための集中制御装置、操作器(リモコンなど)のコントローラーも含まれる。
下位プロトコル
ECHONET Liteでは特に規定していないため、何を用いても良い。但し機器間で通信するためには、同じプロトコルを用いている必要がある。
物理層
は、LANと同様に
Ethernet
、あるいは無線で
Wi-Fi
、
Bluetooth
、
ZigBee
(
IEEE 802.15.4
)などを利用できる。従来のECHONETと同様に電力線を用いることも可能である。
電力線を用いる(
電力線搬送通信
)場合、他の規格に
HD-PLC
などがあるが、HD-PLCは家庭内LANを目的としているのに対して、ECHONETのものは機器間の情報交換を目的としているコンセプトの違いがある。
ネットワーク層
のプロトコルでは
IPv4
や
IPv6
がありうるが、IPを使うかどうかも任意である。IPを使う場合、3610/udpが推奨されているほか、同報通信が必要な場合は、IPv4では
IPv4マルチキャストアドレス
の224.0.23.0、IPv6では
リンクローカルスコープ
の全ノードアドレスFF02::1を使用する。
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