DomainKeys Identified Mail
読み:ドメインキーズ-アイデンティフィード-メール
外語:DKIM: DomainKeys Identified Mail

 スパム対策として使われる、差出人(メールアドレス)を詐称した電子メールを防ぐための手法の一つ。DKIM、DKIM認証。
目次

概要
 メールヘッダーに記載された送信メールサーバーが、実際にそのメッセージを送信したメールサーバーかどうかを検証する手段を提供する。
 送信側は、送信するメールサーバーにある秘密鍵を使ってメッセージの電子署名を作成してメールヘッダー「DKIM-Signature」に記載する。受信側はDNSサーバーから送信者ドメインの公開鍵を取得(zoneファイルのDNSKEYエントリー)し、電子署名を照合することで認証する。

状況

標準化
 まず2007(平成19)年にRFC 4871がStandards Track(標準化過程)で発行され、2009(平成21)年8月にRFC 5672で更新された。
 その後2011(平成23)年9月、この両者をObsoletes(破棄)し、新しいバージョンRFC 6376がStandards Track(標準化過程)で発行された。

普及
 2013(平成25)年3月現在でも、DKIMに対応しているメールサーバーが少ないため殆ど実用にはなっていない。
 しかし世界各国でなりすましメール対策や迷惑メール対策が実施されており、またDMARCとしても採用されたため、徐々に増えてはいる。

迷惑メール対策推進協議会
 2010(平成22)年に、総務省および官民47の組織により構成される「迷惑メール対策推進協議会」が「送信ドメイン認証技術導入マニュアル」を公開した。
 これを受けて、株式会社インフォマニア、センドメール株式会社、ニフティ株式会社、株式会社パイプドビッツ、ヤフー株式会社、楽天株式会社の6社によりJapan DKIM Working Groupが設立され、DKIMの普及を開始した。

特徴

対応サーバー
 各社の対応状況は次の通り。あくまで利用者側からの検証状況なので、正確ではない可能性もある。

未対応サーバー
 2013(平成25)年3月現在、有名企業、代表的なネットワーク企業で、メールがDKIMに対応していないところ。

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