DBM
読み:ディービーエム
外語:DBM: Dual BitMap
日本のADSL仕様のうち、ITU-T G.992で用いられている、ISDNからの干渉を防ぐ技術。
概要
DBMの語源は、Dual BitMapつまり2つのBitMapである。DBMではFEXT(遠端漏話)とNEXT(近端漏話)と呼ばれる二つの伝送量の割り当て表(Bit Map)を使う。
ISDNからの遠端漏話は伝搬に伴って減衰し、問題となるのは近接漏話である。ISDNの干渉が小さい場合はFEXTを、干渉が大きい場合はNEXTをBit Mapとして用いる。
特徴
NTTのISDNはピンポン伝送方式(TCM方式)と呼ばれる方式である。
ADSLにとっては、ピンポン伝送方式ISDNは重大なノイズ源なので、DBMはISDNの信号と同期を合わせ、ISDNの信号がある(ノイズが大きい)時はNEXTでADSLの伝送速度を落とし、ISDNの信号がない(ノイズが小さい)時にはFEXTでADSLの伝送速度を上げる。
この技術は住友電工や日本電気(NEC)などの国内メーカーが開発し、国内でADSLサービスを実現させるための大きな原動力となった。
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