BEAN
読み:ビーン
外語:BEAN: Body Electronics Area Network
トヨタ自動車
が使用している、ボディ系向け制御系
車内LAN
の一つ。
目次
概要
特徴
アクセス方式
通信回線
フレームフォーマット
概要
1997(平成9)年セルシオ以降の車両で採用された、トヨタのオリジナルプロトコルである。
通信速度は10kbpsと遅いが、エアコン、ドアなどの内装品制御には、この程度でも充分である。
特徴
アクセス方式
BEANは、
CSMA/CD
方式を採用している。通信線の空き状態を監視しながら優先度に応じて通信される方式で、
Ethernet
でも採用されている方法である。
この方式は
ソフトウェア
の負担が軽く、
8ビットマイクロプロセッサー
や
16ビットマイクロプロセッサー
といったものを使う
ECU
で処理するのに適している。
また、この方式はECUの追加も容易であり拡張性が高い。
通信回線
双方向通信は単線ワイヤーで実現し、送受信回路をディスクリート構成(単機能)とすることで、回路の低廉化を図っている。
車種によっては複数のBEANを搭載し、ゲートウェイECUを経由して相互に接続されるものもある。2000(平成12)年セルシオには3系統のBEANが搭載された。
フレームフォーマット
下位層でのフレーム構造は、次の通りである。
SOF(Start Of Frame) 1ビット
PRI データの優先度 4ビット
ML データの長さ 4ビット
DST-ID データの宛先(受信ECUのID) 8ビット
MES-ID データの種類 8ビット
DATA データ 1から11オクテット(可変長)
CRC 8ビット
0 1ビット
EOM データ送信終了 6ビット
0 1ビット
(受信側ECUの反応)
EOF 6ビット
6ビット以上0が続き1が来た場合をSOFとし、フレームの開始とする。SOFからCRCまでは、6個以上連続して0が出現しない。
EOFは6ビットの0である。
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