.cn
読み:ドット-スィーエン
外語:.cn

 支那(ChiNa)の国別ドメイン(ccTLD)。
目次

概要
 支那中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC、中国網際網路信息中心)が登録し、中華人民共和国情報産業部(日本の総務省、旧郵政省相当の機関)が管理をしているドメインである。
 支那で一般に使われているが、支那共産党の侵略思想に基づいて、中華人民共和国の領土(以下、支共領)だけでなく、香港、マカオ、そして台湾でも.cnが登録、利用できる。

種類

分類
 大きく三種類に分けられる。

類別域名
 現在は、次の七種類が存在する。

行政区域名
 セカンドレベルドメインに行政区域名を持つドメインで、現在は34個がある。
 その他

セカンドレベルへの登録
 セカンドレベルドメインとして設定できるドメインである。
 俗に.cnドメインと呼ばれるものの代表。

特徴

公開
 元々は支那共産党(以下、支共)の支配下にある地域内(中華人民共和国と呼ばれている領域)に在住する者のみが取得できた。
 2003(平成15)年には、商用、組織用として、支共支配下に在住していなくても取得が可能となった。

条件

技術面
 基本的な仕様はRFCに準拠しており、他のドメインと同様である。
 国際化ドメイン名(IDN)には未対応。IDN識別子であるXN--で始る文字列は取得できない。

CNNICによる制限
 CNNICにより、取得ができないと定義されている条件は、次のとおり(意訳)。

法的な制限
 支共領内の法律が適用され、それを犯す内容での利用は、有無を言わず削除される。
 次のような目的では利用できない。
  1. 中華人民共和国の国家機密漏洩、州機密漏洩、国家反逆、州統治を乱す。
  2. 中華人民共和国の国益、国家の名誉を損なう。
  3. 各国間の敵意を煽る、中華人民共和国の内乱を誘発する。
  4. 中華人民共和国の宗教政策に反する、カルト・迷信を広める、公序良俗に反する、社会秩序を乱す。
  5. 中華人民共和国にポルノ、猥褻行為、賭博、暴力、殺人、テロ、犯罪などを誘発する。
  6. 中華人民共和国の国民を誹謗中傷、法的権利を損なう。
  7. その他中華人民共和国の法律、規約、規則等に抵触するもの。
 より分かりやすくは、次のような目的で利用すると消される(ドメインも、開設者の命も)。
 簡単には、支共に不都合な内容の一切で利用できない。

登録数
 ドメイン利用状況を調査しているZookNICの集計によると、2008(平成20)年7月時点で「.cn」は1236万件あり、それまで長く最大のccTLDだったドイツの「.de」を抜いて最大になったとされる。
 この時点で、.cnと.deを合わせると世界のccTLDの37%を占める規模とされる。

危険の目印
 McAfeeが2008(平成20)年6月4日に発表した、Webで訪問すると危険なTLDの調査結果によると、.cnは極めて危険であり、香港の「.hk」に次いで第二位の危険度だとされる。
 この報告では、.cnサイトの11.2%が危険であると判定された。

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