.arpa
読み:ドット-アーパ
外語:.arpa: Address and Routing Parameter Area
Infrastructure TLDに属するTLDの一つ。ARPANET時代のTLD。現在は逆引き関係で使われている。
概要
元々は、インターネットの原形となったARPANETを開始した、米国国防総省の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency、ARPA)がその由来となるドメイン名である。
1984(昭和59)年頃、ARPANETにDNSが導入されるに際し、暫定的に用いるTLDとして作られたのが.arpaの由来である。
これが後に、IPv4の逆引き関係でそのまま存続し、現在に至っている。
特徴
定義
現在の、TLDとしての.arpaは、1972(昭和47)年にDARPAに改称されたかつてのARPAとは無関係である。
そこで議論が持たれ、2000(平成12)年に「Address and Routing Parameter Area」(アドレスとルーティングパラメーターエリア)の略であるとして再定義された。
.arpaは、2001(平成13)年9月に発行されたRFC 3172 (STD 52)「アドレスとルーティングパラメーターエリアドメイン("arpa")のための管理ガイドライン&操作上の必要条件」によって定義されている。
一覧
.arpaドメインは全て必要に応じてRFCで定義されて使われており、現在、.arpaドメインには次のものがある(ABC順)。
- as112.arpa ‐ AS112リダイレクション (RFC 7535)
- e164.arpa ‐ E.164電話番号とURIの対応付け (RFC 6116、旧RFC 3761、旧RFC 2916)
- in-addr-servers.arpa ‐ in-addr.arpaドメイン用の権威DNSサーバー (RFC 5855)
- in-addr.arpa ‐ IPv4アドレスとドメイン名の対応付け(アドレスの逆引き用) (RFC 1035)
- ip6-servers.arpa ‐ ip6.arpaドメイン用の権威DNSサーバー (RFC 5855)
- ip6.arpa ‐ IPv6アドレスとドメイン名の対応付け(アドレスの逆引き用) (RFC 3596)
- ipv4only.arpa ‐ DNS64の存在検出と、プロトコル変換用のIPv6プレフィックス学習用 (RFC 7050)
- iris.arpa ‐ インターネットレジストリ情報サービス(IRIS) (RFC 4698)
- uri.arpa ‐ 動的委任発見システム(DDDS)用のURI解決 (RFC 3405)
- urn.arpa ‐ 動的委任発見システム(DDDS)用のURN解決 (RFC 3405)
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