ユニバーサルサービス制度
読み:ユニバーサルサービスせいど

 広くあまねく提供するサービス「ユニバーサルサービス」の費用を電話利用者全員で応分する制度のこと。2007(平成19)年1月より導入された。
目次

概要

法律
 電話は、全国どこに住んでいても「同じ料金」で「同じ品質」の電話サービスが受けられねばならず、これが法律によりNTT地域会社(NTT東日本NTT西日本)に対して義務付けられている。
 しかし過当な価格競争が始まると、当然のように、NTTと、収益が得られる地域でのみ営業できる他社との間に深刻な不公平が生じてきた。

ユニバーサルサービス制度
 NTT地域会社が加入電話のユニバーサルサービスを維持することは法律上の義務であるが、携帯電話の普及による固定電話利用者の減少や代替サービスの増加、価格競争の激化に伴い、山間部や島嶼など不採算地域でユニバーサルサービスを維持することが難しくなってきた。
 この状況でなおNTTにのみ義務を課すことは不公平であり、正当な価格競争が維持されているとは言い難い。
 そこで、将来にわたりユニバーサルサービスを維持するべくユニバーサルサービス基金が創設され、全ての電話利用者が、公平にその費用を負担し合うこととなった。
 この料金は「ユニバーサルサービス料」という。
 金額は社団法人電気通信事業者協会に集められ、NTT東日本とNTT西日本に対して按分して支払われる。

特徴

対象サービス
 具体的なユニバーサルサービスとは、次のものを言う。
  1. 加入電話サービス
  2. 公衆電話サービス
  3. 110、118、119などの緊急通報
  4. 離島特例料金

対象電話
 電話番号を持つものは、原則全てが対象である。
 現在、電話会社の提供する電話サービス(もちろんNTTの提供する電話も含む)には全てこのユニバーサルサービス料が付加されており、金額は1電話番号あたり支払うことになっている。
 代表例は次の通り。なお、サービス名はNTTのものであるが、他社の同等サービスでも同様に課金される。

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